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【ちさと】 「前例のある」家電量販店への討ち入り

最近は、長文になりがちなので少し控えめにします…多分。

今日から日曜日までは、叶花の家にはまこちゃん以外は殆ど誰も来ないので、ズル休みして居座ることにしました。

叶花「あのさぁ…ちさと、出席日数は大丈夫なのか?」

ちさと「ちゃんと日数計算してるから大丈夫だよ」

叶花「…ってことは、万が一を考慮してない訳ね。ほい、デートに行くのならこれを付けてな」

ちさと「マスク?…インフルエンザに罹ったら日数が足りなくなるもんね」

叶花「インフルエンザの場合の休みは、欠席じゃなくて「出席停止」だから日数計算には入らない。ただな、風邪の原因になるウィルスは軽く見積もっても4,000種類は存在するんだわ。判別出来たとしても、「出席停止」になるウィルスって1%未満」

ちさと「そうなの!?じゃあ、一度風邪を引いたからって免疫が出来るから大丈夫、って訳じゃないんだぁ」

叶花「ま、それが判ればちゃんと計算しとけよ。成績は問題ないのだから、勿体無いわ」

ちさと「うん、判った。じゃあ、今日もデートだね♡」

叶花「目的は決まってるから、今日は早めに切り上げるぞ~」

【ブックオフ】

ちさと「あれ、今日は何か売るもの持ってきてたっけ?」

叶花「逆だわ。今回は単純に買い戻し。在庫をちゃんと見てれば、金欠なら売って、余裕があれば買い戻し。ただ、あまりに人気があるものだと、先に売れちゃうから失敗。1回、万単位を転がしたこともあるよ」

ちさと「万単位!?どう捻出すればそんな金額が産まれるの!?」

叶花「答えはカンタン。売値が高額すぎると、店頭に中古として並んだ時点で購入する側もかなり困る。それが、全巻セットだったら、一気に買わないと入手不能が発生するんだ。そこを狙うのさ」

ちさと「へぇ…じゃあ、ブックオフが質屋と同じになっちゃうね」

叶花「どちらも古店商だから、全く同じこと。違いは、質流れになる速さが違うだけ。だから、質屋よりもブックオフのほうが高額で買取が出来るんだ」

ちさと「あれ、槇原敬之のCD?これって持ってたんじゃなかったっけ?」

叶花「高値で買取、販売価格の値下げは必至だからこそ出来る芸当。故に、あたし的には殆ど損失がないんだよ」

ちさと「色々とカラクリがあるんだね。で、次は…電器店に討ち入り?」

叶花「そ。凄い現象が見られるかもしれないよ~」

【ケーズデンキ】

叶花「またamazonの印刷持ちな例。多分、今回は一工夫しないと、ここまで激安にはならないよ」

ちさと「ん?eneloop pro…ってこの間も買ったよね?」

叶花「そ、新しいマウス用にだよ。さて、店員を捕まえますかね」

ちさと「相変わらず、店員さんよりも営業で来てる補助販売員が多いね~」

叶花「そうでもしないと、激安価格には出来ないのさ。ま、直接レジに行っちゃうか。こっちが有利になるし」

店員「いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか?」

商品とプリントアウトを持ってる時点で、店員も価格交渉なのは判っている。ただ、そう安易に値下げをしたら、儲けが薄くなりすぎる。さすがに店員も、上手な交渉の誘導方法だ。

叶花「この商品、この価格になりますかね?」

店員「こちらですか。少々お待ちください。上の者を呼んで参りますので」

主任以上の偉い店員(以下主任)「はい、お待たせいたしました。どちらの商品でしょう?」

叶花「この商品、この価格になりますかね?」

主任「こちらですか。ちょっとお値段を確認させて頂きますね」

叶花「はい、よろしくお願いします」

あ、主任さんが電卓を弾いでる。掛け数がどの位なのかは、叶花だったら提示した価格で一発で見抜く。伝票価格を是正させるために、営業で交渉をした上で、更に上の上司を素通りさせて、明らかに赤字なものでも黒字に導く。答えはカンタンだ。大した仕事でなければ、サービスとして0円の伝票を出して、所要時間と動員数で累進する価格の伝票を作成する。

主任「…さすがにこの価格までは無理ですね。800円まででしたらお値段を下げさせて頂きますが」

叶花「購入履歴を確認して頂けますか?」

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主任「それでは確認させて頂きますね。ちょっとレシで確認して」

店員「はい。…以前、全く同じ値引き幅で同じ商品を買われています」

主任「…では、ご提示頂いたお値段にさせて頂きます」

叶花「ありがとうございます」

【帰路】

ちさと「叶花って…もしかして頭のなかに電卓が入ってるの?」

叶花「数学で赤点な人間は、そんな便利なものは持ってないだろ」

ちさと「値引く言葉数も少ないし、普通はあっという間に機転を利かせて、お店にとって大赤字な金額にさせないでしょ?」

叶花「ん~、前に説明した「値引き交渉の条件」をなぞれば、この程度のやりとりで十分だろ」

ちさと「980円が800円て、最初に主任さんが出した掛け数って叶花だといくつに見込んでたの?」

叶花「先ず、800円の時点で2割引きを越えれる。仕入れ価格+利益5%。仕入れ価格は735円は判明。そこを645円にしたから、お店は90円の赤字」

ちさと「うわ…お店には気の毒だけど、それをどうゆう仕組みの計算か謎なものを行使しちゃう叶花も鬼畜モードだよ、それって」

叶花「ん?2割引以降は、全部整数の引き算だよ?小数点が出るのは、微々たる範囲だから考慮する必要はない。主任もキリのいい数字出してたから、かなり優秀」

ちさと「じゃぁ…今回のお店の赤字の原因は、優秀な主任さんでもどうにもならない技量合戦?」

叶花「あ~、そんなの最初から存在してなかったよ。唯一の原因とすれば前例を作った事だけだろ」

ちさと「そっか…前例って怖いんだね」

【帰宅】

ちさと「ただいまぁ~♡」

叶花「ただいま…って誰もいないけどな」

ちさと「わぁい、二人っきりだね♡」

叶花「だな。さてと…夕飯はどうしようかな?2人だったら、料理するのと外食する価格差は殆ど無いから、どこかで食べるとして…」

ちさと「じゃ、一緒におフロ入ろうよ~♡」

叶花「一緒に…ねぇ。ま、いいけど沸くまでどうする?」

ちさと「出かける前にスイッチ入れたから、もう沸いてるよ?」

叶花「準備早っ!…って、誰も居ないことが判れば、ちさとの行動は妙に早いんだよなぁ。…もっと別の場所に機転を利かせてくれれば良いんだけどな…」

最近の叶花は、以前と違ってあまり抵抗感が無いように感じる。色々と嬉しいことは嬉しいけれど、何か物足りない。この、微妙な匙加減って一体何だろう?

【真琴】 公開授業(2)

そして、パパの「公開授業」が始まる。方針はいつもどおりで、ノートをひたすら書き込むのではなく、問題の穴埋めだ。そして、大切なことは、問題の下の空欄を使うか、もしくは別紙でまとめやすくした物を渡す。いつもの授業光景と同じだ。

違いがあるとすれば、教える相手の中には学校長と教授が存在することだ。一歩間違えたら「釈迦に説法」になり兼ねない。しかし、パパがこうまでするのであれば、何らかの作戦が存在する筈だ。実際に、問題の中には、大伯父と祖父ならば容易に解けるものが殆どだが、実は解けない物も存在する。一番優秀なめぐちゃんも、さすがにこの穴埋めの一部の難解さで、かなり困っている。それを中学生~最高学府のその上までに説明するのだから、決して容易ではない。

叶花「授業を始める前に2つ言っておきます。1つ目は全員の理解が早ければそこで授業は終わりです。門下生は、これがいつもの事だから判っている筈だから心して取り掛かるように。2つめは、もし私の解釈が間違っているというのであれば、どんどんと発言して欲しいです。それでは授業を始めます」

いつもと違うのは、叶花の教壇には大量のポストイットを貼った教科書が置いてあること、更にそれに加えて教科書の解説書…いわゆるアンチョコも存在する。また、更に難解な質問に対して答えられるように、ノートパソコンと六法全書まで置いてある。

叶花「では、今日の教科は「公民・政治経済」です。現役の高校生だったら、判らなければ困るものも多く存在します。中学生には難しい所もありますが、社会科の範囲で十分に説明したものも盛り込んでいますので、判る所はどんどん穴埋めをして、私の問いかけに答えて下さい」

無謀かどうかと問われたら、間違いなく無謀だ。範囲によっては、祖父が逆に学生に説明する立場だ。当然、自分でも試験問題を作成しているのだから、逆に解く側についたら舐めた鉛筆の先でテロンと書けてしまうかもしれない。

叶花「では、先ずは判らなければ話にもならない事です。三権分立のこの三権を答えて貰います。では、ちさとにこの3つを挙げてもらいます。この間学んだばかりだから判る筈だ」

ちさと「司法/立法/行政で~す」

叶花「はい、正解。では、その立場に要るのは誰か?これは公民で詳しく説明されています。先ずは、基本となる日本国においての場合を沙奈に答えて貰います」

沙奈「司法は裁判所、立法は国会、行政は政府です」

叶花「はい、正解です。では、地方自治体の場合を、教授に答えて貰います」

教授「司法については条例が存在するから、それを司る指定の機関である地方裁判所、若しくはそこまで至らなければ簡易裁判所。立法は都道府県議会、もしくは市区町村議会。行政は知事や長を中心にした官吏、若しくは指名した連絡会」

叶花「詳しい説明、どうも有難うございます。では、その議会委員、官吏、連絡会の立場は日本国では何とされているでしょう?これはめぐみに答えて貰います」

めぐみ「国の場合は国家公務員、自治体の場合は地方公務員になります」

叶花「じゃあ、中学生組は今のをどんどん穴埋めして下さい。漢字や言葉が判らない場合は、高校生組と先生組にどんどん聴いて穴埋めして下さいね」

教え方は、上位の人間に対して質問すること以外はいつもの授業とあまり変わらない。ただ、言葉が難しくなった…それだけのこと。穴埋めをすれば文章が仕上がる。その意味が判れば、この部分は終了となる。

叶花「では、あまり聞かない単語で「官吏」という人間が出てきました。この官吏は、公務員試験に合格した人間の中から選ばれますが、その選び方を何というでしょう?では、校長先生に答えて貰いましょう」

校長「「任命」です」

叶花「はい、大正解です。任命とは、他の試験で選抜された者とは違い、本人の技量や手腕が秀でている人間が長の立場によって選ばれます。なお、経験によって一定の水準に達したものに立場を与えることは「認可」、試験によって取得する立場を与えることは「認定」と呼びます。さて、任命されたこの人達は、政府の中では「閣僚」に位置づけられます。その閣僚の中の最高位になる立場は何になるでしょう?これは、めぐみに答えてもらいましょう」

めぐみ「これは簡単。大臣ですね?」

叶花「はい、正解です。この日本国の政府の中には、単に閣僚である大臣を含め「政務三役」という役割りが存在しますが、この3役のうちの1人を…では、真琴に答えて貰いましょう。これは難しいので、アンチョコ・相談どちらも使って構いません」

真琴「えっと…副大臣です」

叶花「はい、良く出来ました。これは、中学生組にはかなりの難問でしょうから、後で改めて説明します。政務三役は「大臣・副大臣・政務官」です。似た言葉に、政党三役・政府三役が存在します。ここは混乱しないように気をつけて下さい。政党三役は、主に自由民主党が用いますが、慣例として他の政党に政権が変わっても同様に扱います。この場合は「幹事長、総務会長、政務調査会長(政調会長)」を示しますが、あまりにややこしいので、「党三役」として覚えておいて下さい。そして、政府三役には「副大臣・大臣政務官・事務次官」が現在では存在します。これについては、過去を含めて、教授に説明して貰いましょう」

教授「大臣政務官は、2001年の法改正までは政務次官の名前で、各大臣の補佐を行っていました。現行制度の前は官吏もしくは国会議員を含める公務員の中から政務次官を指名していましたが、法改正により、指名範囲が広がりました。但し、依然として主に官僚から指名されていることに変わりはありません」

叶花「教授、説明どうも有難うございます。度々、様々な制度を設置する前や外交交渉の前に「次官級協議」が存在しますが、この次官とは事務次官のことですね。ある程度、骨子を定めて置いて、後に閣僚級会議や首脳会談がスムーズに進むようにする調整役、つまり「縁の下の力持ち」の立場です。如何なる場合でも、準備もなく突然国政を変えるような会議にならないよう、調整を行う大事な役職です」

ちさと「質問で~す。外交の場合は確かに「次官級協議」がありますが、では各国に送った「大使」や「外交官」が居ますよね。その交渉と次官級会議の違いは何ですか?」

叶花「それは良い説明ですね。外交官は、上司にあたる外務大臣を通じて国交の調整を行う立場です。大使はもっと特殊な立場で、親書…つまり、首脳級レベルの交渉を行う為の文書を取り扱う、大切な業務です。ただ、事務次官はあくまでも国政の担い手ですが、外交官や大使は一般人に対しても、円滑な貿易や居住を確保することも仕事の1つになります。仮に、他国内で内紛が発生して、邦人に危険が及ぶ場合には、大使の名前で「渡航」に関しての危険情報を伝える大切な役目があります。では、ちょっと脇道にそれて「大使」のことは英語で何と言いますか?では沙奈に答えて貰いましょう」

沙奈「Ambassador(アンバサダー)です」

叶花「はい、大正解です。本来は滅多に使わない英単語なので、ちゃんと解けてホッとしました。スペルは中学生組に教えてあげて下さいね。さて、それでは話を戻しまして、今のは外務省の問題ですが、実は他の省庁にも同じような構造があります。例えば、文科省の場合は、下部に教育委員会が存在して、各自治体間での教育水準の一定化を取り仕切って、先生達の水準の向上を図っています。また、厚労省の場合はもっと多くのぶら下がっている機関があり、例えば雇用であれば旧名:職業安定所=今のハローワークが存在します。衛生関係であれば、例えば保健所もその一環です。また、医師等の医療職の配置も、厚労省の管轄です。但し、全てが内閣府で調整しているのではなく、地方自治体に移管して業務が行われています。その為、他の自治体に転居する場合は、単に住民票を書き換えるだけではなく、業務・健康なども、登録を書き換える必要があります。さて問題ですが…今度は金融に話を移しますが、今度は銀行や信用金庫の所属する官庁を…では、ちょっと難しいですが中間を含めて…めぐみに説明して貰いましょう。先生組は、困ったところでフォローを入れてあげて下さいね」

めぐみ「うわぁ、理系女子にはかなり難しいんですけど…。先ず、官庁は金融庁までは判るけど…えっと、先生組にヒントを貰います」

校長「全ての銀行の総まとめになっているのは何か考えてご覧?もしお財布に紙幣が入っていればヒントが書いてあるよ」

めぐみ「う~んと、諭吉さんと樋口さんと野口さんが入ってるけど…う~ん、あ、大伯父さん、この共通する部分でいいのかな?」

校長「そうだね。「単なる紙幣」ではないって考えれば、その共通点が答えになるよ」

めぐみ「うん、判った!「日本銀行」だ!!」

叶花「はい、大正解!ちなみに、通常の銀行のトップは「頭取」ですが日本銀行のトップの肩書は…沙奈は一発で解けそうですね」

沙奈「これはちゃんとニュースや新聞を観てる人だったら解けますね!答えは「総裁」ですっ!」

叶花「さすが、ちゃんと報道を察知してますね。それで大正解です。その日本銀行の役割は、公定歩合…つまり利子や利息を決定することや、銀行に対しての融資を行うという位置づけになります。適正な融資であれば、金融は健全化を保てます。中学生組には難しいから、ちょっと補足を加えます。銀行は単に預金をする為にあるだけでなく、融資…つまりお金を貸す役割もあります。もし定期預金があるならば、利息の意味が判る筈だけど…預けるとどういうメリットが生じるか…じゃあ、そのメリットを真琴に説明してもらいますね。よろしくお願いします」

真琴「一定期間預けるという見返りに、多く利息がついて儲けるのが定期預金、普通に出し入れするなら普通預金。口座残高が多ければ、その分大きな利息がついて、消費者が得をします」

叶花「はい、大正解。借りることにはまだ縁遠いけど、預けることをしていれば、それに見合った利息が発生して、儲けますね。では、その利息の増えた分はどこから充当しているか、これは日本銀行の役割を含めて、教授に説明お願いします」

教授「事業者や消費者が、銀行に融資を受けた分に見合った利子を払うことで、預金者の利息に反映される。つまり、借りる人が利子を払っているから、預けている人が利息というオマケを貰える。それで足りなければ、公定歩合を下げて借りる人を増やす。それを利用して、預金者の利息と、日本銀行から借りている日本銀行券に対しての利子を払う。国債については、この授業の範囲外も多く含むから省略。こんな感じの説明でいいでしょうか?」

叶花「はい、とても判りやすい説明をどうも有難うございます。信用金庫やJA(農協)などの組合は、日本銀行に頼るよりは、自治体の収益や個人や事業者の貸し借り、組合に対する貸し借りで、事業の健全化を図っています。さて、今までのもの、外務省・文科省・厚労省・金融庁の例が出ましたが、全て暖簾(のれん)のようにぶら下がっています。この構造のことを…では、校長先生に何て呼ぶかお答えお願いします」

校長「「縦割り行政」のこと、と捉えていいのかな?」

叶花「はい、どうも有難うございます。多分、これで穴埋めの半分ちょっとが埋まったと思いますが、皆さんどうでしょうか?」

ちさと「最初は難しい!って感じてたけど、叶花の説明と、先生組の上手な説明でキレイに埋まっていってる~!」

パパの授業は、どんなに扱うのが難しいものでも、ちゃんと根っこからなぞっている。そこに、教員資格を持っているどころか、最上位にまでなった先生達を上手く誘導して、難しいものは噛み砕いて出てくることを期待している。そして、中学生組であっても、理解の程度に応じてパパが適度な補足を加える。それで更に難解になっても、確実に判るための路線を、先生組の経験を活かして作り上げている。

実際に、パパは如何に短時間で、どこまで確実な理解が出来るかを、敢えてプロの補足・対応を計算して進めている。時計は一切見ていない。それでも予定に狂いはない。きっと、この為に相当の勉強をしている。仮に範囲が広がっても説明出来る所まで準備をしている筈だ。こっそり時計をみたけど、中間点で12~13分。残りも同じペースで行けば、最後の小テストを加えても30分周辺を目指している。そんなに短い授業や講義は聞いたことがない。それでも、「ダラダラと長い物を聞いたって覚えてるのは、そのうちの1/3がいいところ」と言い張るだけあって、眠くならない、とゆうより眠る隙もない。意識的に判る範囲で内容を圧縮しているんだ。

最も今回は、あまりに理系の内容が多い、と指摘を得た上で、文系でなおかつ専門性の高い物を持ってきたというのもあるけれど…。

残り12分をどう使うのか、ちょっと楽しみだ。

【追記】

この書き込みを見て、見事に「三役」が混乱している状態の書き込みだったので、復習がてら訂正・追記しました。私も…もう少し偏りのない学習スタイルに変える必要があるのかな…。

【真琴】 公開授業(1)

かなりの積雪で、あまり車両走行を行う事自体に安全とは言えないが、ちさとを家に送る必要がある為、タイヤにチェーンを巻くことにした。パパは幸いにして、チェーンの脱着にはある程度の技能を持っているのでそう難しくはない。そもそもが、自動車を動かす必要がないチェーンなのだけど、完璧な装着を行うには、FF車の場合は前後の自重比が極端に大きいので、30cm程度装着時に動かした方が余計な力を加えるが必要ない、とパパは言う。
実際に、ちさとと私に「試してみ」と言うので、実際に比較してみたが、確かに全然違う。…それ以前に確保幅が前後ピッタリ30cmという微妙な動作は、滅多に使わない(当然、左右は精度が一桁違う3cmでなければ、場合によっては車庫入れや狭量な道でのすれ違いに失敗する)。

真琴「…で、パパ、どうして私まで行くの?免許はゴールドだから、そこまで心配はないけど」

叶花「帰りの積雪次第では、あたしの体重だけじゃいくらFF車でも微妙に滑る事もあるのさ。だからと言って、別に真琴の体重は尋ねないから心配は無用だ。もっとも、つい最近真琴を持ち上げたから、±1kgの値までは判るが…言われるのも嫌だろ?」

真琴「え!?いつの間に持ち上げてたの!?」

叶花「んなもん、机で眠ってたらベットに運ぶのはお姫様抱っこが当たり前だろうに…」

ちさと「で、まこちゃんと私の体重差ってどの位~?」

叶花「それは、本人が了承しかねれば教えられないなぁ。あ、真琴が助手席な」

真琴「…どっちが重たいかが判るじゃん、それって?」

叶花「バストとヒップの差だって事にしておけば、真琴の方が有利になるのになぁ…。後部座席の誰かさんに叶花が怒られるわ…」

ちさと「…ふ~ん、判って言ってるのなら、後でどうしようかな~?」

叶花「ほら、な。で2人共、シートベルトはしっかり締めろよ。前後の車の運転が下手なら、この道じゃ予想外の急制動があるからな」

早速、車を出発させた。出発からいきなり下り100‰(パーミル)。ギアをセカンドに入れて(オートマ車はこれが限界=エンジンブレーキの最大利用)、サイドブレーキをロック。それでも下りの速度はかなりだ。当然、アクセルもブレーキも踏まない。いざという時は「R」に出来るように手は添えているが、左右から車が来ないので、バックを使うことはまずあり得ないだろう。と言っている。

実際に、「R」は使わなかった。ついでに慣性走行が可能なので坂の中間からは、サイドブレーキを解除、「N」にギアチェンジ。平気で雪溜まりを通り抜けて左折。

叶花「こりゃ、帰ってきて雪が減ってなかったら、全部「R」走行だな…」

ちさと「それも100‰を登るための秘訣?」

叶花「そ、FF車だからな。途中で沙奈を捕まえてから、ちさとの家な」

真琴「え?何をしたいのかが判らないけど、何で沙奈ちゃん?」

叶花「2人には筆記具を持たせたろ?折角4人揃うんだし「公開授業」だ」

ちさと「…へ?中学生と高校生で、同じ授業って可能なの?」

叶花「それどころか、授業参観の上を行く「公聴授業」だ。それどころか、本物の先生が含まれているから年齢制限無し…な」

パパが何をしようと考えているのかは謎だが、どんなに尋ねても到着してからのお楽しみだ、としか言わない。走路考えていたけど、全く予想がつかない。そして沙奈ちゃんの家に着いた。

沙奈「雪の中、お疲れ様~。ど、お茶でも飲んで一休みしていく?」

叶花「いや…一気にめぐみとちさとの家に向かうわ。集中力が切れないようにな。2人はトイレ大丈夫か?」

ちさと「車内は暖かかったから大丈夫」

真琴「…新調したDAISOのポットにも、温かいお茶が入ってるから大丈夫」

叶花「沙奈が荷物大丈夫なら出発。あ、沙奈と真琴は位置チェンジな。あ、他に公聴したいって人はいるか?」

沙奈「うん、大叔父さん連れてきた~」

叶花「うはぁ、元校長先生かぁ~(汗)。あ、狭かったら、後ろの椅子を持ち上げてもいいぞ。定員7名までOK」

伯父「お、叶花君、久しぶりだな。体調はどうだ?」

叶花「はい、幸い一時期よりもかなり良くなりましたよ。伯父さんもうちの親父と会うのも久しぶりでしょう。一升瓶2本差し入れもありますよ」

伯父「それは有難い。叶花君も成長したな」

叶花「さすがに従兄には敵いませんよ~。では出発しますね」

パパは、そもそも緊張しない人格改造しているから心配はないけれど、体調については思い切り大嘘だ。何も良くなってはいない。少しは正直に言ってもいいのに…。そうすれば、もっと自立支援に上手に繋がるのに…。

ともあれ、楽しく歓談しながら、雪道を安全運転しながら、めぐちゃんとちさとの家に到着した。

叶花「伯父さん、お荷物は私らで運びますので、先に家に入って温まって居て下さい」

伯父「さすがに布団とかは重たいだろう。遠慮しなくてもいいぞ」

叶花「では…ちょっと重たいですが、一升瓶と乾き物をお願いします」

そしてパパと私達で、布団やらお菓子などを家に運び込んだ。

【めぐみ&ちさとの家】

叔母「雪の中、遠路お疲れ様。もう少しでお夕飯が出来上がるから、ゆっくりとしてて下さい」

叶花「お、じゃあご待望のパエリア、ちょいと調理しちゃうな」

叔母「兄貴、もっとゆっくりしてればいいのに」

叶花「これも趣味だからいいんだよ~」

叔母「もっと姪に頼ればいいのに。あんまり甘やかしちゃ駄目だよ」

叶花「まぁ、めぐみと沙奈も、テーブルの用意とかお茶とお茶うけで、あれだけ動いてたら十分だろ。ちさとも真琴も、見ているだけでもちゃんと接待の勉強にはなるしな」

叔母「兄貴がそう言うのなら、まぁいいけど…」

叶花「めぐみと沙奈は、お茶終わったら、出来上がった料理からテーブルに運んで貰いたいけどいいか?」

沙奈・めぐみ「OK!」

叶花「ん?ちさとは何か探しものか?」

ちさと「ん~、折角だからいいおちょこを探してる~」

叶花「そうか、そりゃ感心。真琴は…お、座布団を運んでるのか。な、妹よ、あの子達はやれば出来るんだから、何も司令塔は要らないだろ?」

叔母「はいはい、じゃあそれは兄貴に任せたわ」

【夕餉の晩餐】

祖父「おお、なんか異様に豪華だな。バニラ(犬♀)はどうする?」

叶花「小盛りのおすそわけがあるから、それを食べさせればあとは甘えたい人の所に行くだろ?放っといていいんじゃない?」

祖母「…誰かさんが、いっぱいあげすぎなければ太らないでしょ」

その誰かさんは、大抵は決まっている。日常でバニラを甘やかしている1番は祖父だ。その次に、叶花とちさとが来る。この場合は、祖母の制止でおすそわけは終わる。但し、大伯父に対しては、祖父が言うことで、おすそわけは終わる。たまに、叶花と叔母がストップをかけることがあるが、あまりその光景は見られない。甘やかしてる側が、制止をかけないのは…理由は言うまでもない。

そして、デザートを平らげて少しゆっくりしたら、叶花の公開授業が始まる。

【叶花】 大雪と留守に備えて…&討ち入り

昨晩から今朝は、いつもの週末と少し違う。

先ず、大雪に備えて、沙奈とめぐみには「うちに来ないように」と言明。場合によっては、大雪を掘り起こしたり、消雪剤を撒く必要がある。但し、雪下ろしなどの作業は「必ず2名以上で行うことが鉄則」なので、沙奈とめぐみはそれぞれの家で待機、もしくは雪対策ということにした。

ちさとは…まぁ、今回はあたしの家は2名が、大雪やら運休停止な鉄道に縁のない海外へ出かけているので、2件あるので各世帯2人ずつと…まぁ見事なまでに配分をしたのだが…それでもちさとは不満。

何をちさとが不満にしているかと言うと、犬のバニラ(♀)の飼い主が上述のように海外にいて不在で、夜鳴きをしてしまう為にあたしが一緒の布団で眠るというスタイルになる。いくらベッドが大きいからとはいえ、ちさととバニラとあたしの2人と1匹(小型犬)が川の字になって寝ることは不可能(スペース的にはギリギリだが、寝返りを打ってしまおうとなれば、バニラが潰される)なので、あたしと犬のバニラ、真琴とちさとの組み合わせで眠ることになる。いくら不満だろうが、こればかりは仕方がない。

その埋め合わせ…というのも何だが、昨日はちさとと家電量販店に「討ち入り」のデート&週末のTSUTAYAでレンタル。

討ち入りした商品は、Panasonic eneloop 単4形 2本パック(eneloop pro) BK-4HCC/2(当日の価格は¥645-の激安)が目的。4本セットで購入するよりも、2本セットを2つ買った方が¥150~200安くなるという異常な価格なので、家庭量販店さまには申し訳ないが、amazonのページをプリントアウトした紙を持って、今回はケーズデンキを選択。ヤマダ電機と同じように、ネット価格に対応してくれるのかどうかを知りたかったのがある。

結果は…ヤマダ電機で値下げすることは、ケーズデンキは当然知っている訳なので「この価格でならつけられますが↓↓↓」と、さすがに参ったという顔で、店員さんも落ち込み気味(故に語尾が下がった)という始末。結局は¥980-→¥645-は成功。これで単4→単3に変換するスペーサーを持っているので、極めて軽量なLOGICOOL ワイヤレスマウス 3ボタン M235を仕立てる、という計画。これで、通常運用とスペアの全てがeneloop proに置き換わった。

ちさと「さすがに店員さんも…この討ち入りはキツかったみたいだね」

叶花「赤字にならない限界価格…つまり仕入れ値と大差ない訳だから、業績アップには全く繋がらないという訳だから、まあ当たり前の心情だな…」

ちさと「で、次はTSUTAYAだね。大雪に備えてお籠りさんモード?」

叶花「そ。食品はもう備蓄済みだから、後は趣味モードなデート、という訳だ」

ちさと「で、お姉ちゃん達を強引に封止したのには、何か理由があるの?…雪下ろしの鉄則は、私も雪国生まれだから判るけど」

叶花「ん?ならば、一番最初に止まっちゃうインフラ2つ位は判るだろう?」

ちさと「あ…、電気と水道だね。東京仕様のインフラだと一発アウトだもんね」

叶花「それで正解。まぁ…水道管が凍ることは東京の下町ではあり得ない話だけど、停電になるとポンプ場が止まるからアウト。ただ、浄水場はもし一番供給量の多い金町が止まっても、三郷・朝霞・東村山の3つでバックアップは可能。系統も違うからポンプ場の切り替えも可能。後でネットで調べればすぐに理由が判るぞ~」

http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/water/jigyo/syokai/03.html

ちさと「…それって、かなりマニアックなような気が…?」

叶花「工業系と衛生系では、あたしの専門分野だからなぁ。旧河道や暗渠は現地調査しまっくってるし…って、本当はサイトで公表したかったんだけど、神田川1本だけでも情報量が多すぎてアウト。湧水を含めると、東京23区でも四谷大木戸以東で限界だから、情報の意味があまりない。衛生は、クリプトスポリジウムみたいな辺りから、六価クロムまでは扱えるけど、リン酸系や鉛化合物みたいな突然発生する要因は専門家に任せた、って感じ」

ちさと「…えと、判らない単語が多すぎなんだけど??」

叶花「だから、全部説明入れるとなると、あたしだけじゃ不可能なんだわ。で、理由が判ったかい?」

ちさと「思いっきり納得。それじゃあサイトを立ち上げるのは不可能だね」

叶花「電気は割と簡単だ。この周辺だと…うちの真ん前の交差点の中の1本が切れただけで、約8,000世帯が停電。もし、江戸川の125,000Vが切れただけで何十万世帯が停電するやら…って、一度切れて大騒ぎになったがな~。それに、そもそも東京の送電線は20cmの積雪と瞬間最大風速30mの両方に一気に耐えられるほどの設計にはなってない。理由はそれだけ」

ちさと「じゃあ…もしかしてお姉ちゃんたちを自宅待機にしたのも、万が一の停電を考えて?」

叶花「うん。どこかの世帯1つは保持出来るから、まぁこのサイト程度ならともかく、収入源になってる「アレ」は可能」

ちさと「ああ、あの「アレ」ね。確かに停電になったら業務が止まっちゃうもんね」

叶花「社外役員様達には、随分と助けられてるわ。もちろん、その1人のちさとにも、な。とは言っても、うちもある程度の停電だったら耐え切れるぞ~、あれだけ大量の蓄電池があればな。eneloopでも、本数が揃えば結構な電力が産まれるぞ。常識的な設計のPCだったら、直流12Vまで上がれば実は動いちゃうんだな~。で、それを直列と並列を組み合わせれば、あの非常識な電力を食うスピーカーさえ動かさなければ大して問題ない」

ちさと「なんで直流12Vなの?」

叶花「ん?カーバッテリーがその仕様だからさ。もし困ったら、車からバッテリーを抜き出すっていう事を考える人間は、ガテン系には多そうだなぁ」

ちさと「それで12Vなんだぁ。じゃあ、万が一の時はカーバッテリーを取り出して繋げば、結構長い時間、動作が維持が出来そうだね」

叶花「ただ、万が一を考えたらそれはやっちゃ駄目」

ちさと「停電を越える万が一って…どんなのがあるんだろう??」

叶花「車のエンジンそのものがかからない」

ちさと「うわ…その取捨選択は難しそう…ってゆうか、車が動かせないと困るよね。でも、タイヤにチェーンを巻くのって大変そう…って、叶花のとこってそもそもチェーンなんて置いてあるの?」

叶花「もちろんあるよ。巻くのもそう難しくないし、障壁にならないように「金属じゃないチェーン」だわ」

ちさと「障壁?金属じゃない?…って何か大きな理由があるの?」

叶花「地元に戻るには、関越トンネル通らなきゃ行けないだろ。チェーンの脱着をしないと普通はあのトンネルは通れない。但し、金属のチェーンでなければ、そのままで通り抜けられる。それが理由だわ」

ちさと「じゃ、必須事項なんだ。時速100kmだったら10分で通り抜けられるのにね~」

叶花「それスピード違反。80km制限だし、チェーン巻いてたら50kmしか出せない。長さが11kmもある長大トンネルだから、一度事故起こしたら、後ろが大渋滞だぞ~」

ちさと「叶花は関越トンネル、運転したことある?」

叶花「あるよ~。うちの車のナビはお茶目だから、GPSが捉えられないハズなのに、群馬と新潟の県境で「新潟県に入りました」ってちゃぁんと道路のタイル表示に併せて声を出すぞ?」

ちさと「え?だって…谷川岳をGPSの電波って通り抜けられないよね?」

叶花「そのかわり、FMラジオがサイマル放送で流されているから、それをキャッチすればもの凄く良い精度だわ」

ちさと「サイマル放送って「Radiko」みたいな感じ?」

叶花「そ。それに位置信号を載せれば、カーナビはちゃんとキャッチするそ?」

ちさと「へぇ~、それってすごく便利だね。全部に使えば、もっと精密なカーナビが出来そうなのに?」

叶花「ん?実際に一般道でもGPSだけじゃなくてFM放送波を受信して場所の精度を上げてるぞ?GPSだけだと数mはなれちゃうから、間違って隣の道に入っちゃうことになる」

ちさと「そっかぁ、それを組み合わせてるから精密なんだぁ」

叶花「試しにあたしの上着の右ポケットの中みてみ~。黄色いのが入ってるだろ?GARMIN(ガーミン) ハンディ GPS eTrex10J 【日本正規品】 97006が入ってる。緯度・経度を調べるならそれで十分。ついでに、Nicon D200(命名:はやて)に繋げられるから、画像にGPS情報程度を表示させるならそれで十分」

ちさと「確かに表示が細かくて便利だね~」

叶花「ただ、電池寿命が極端に短いから、早めに切れよ~」

ちさと「う~ん、人工衛星の電波を掴むから、かなりの電気を使いそう…ってのは納得」

叶花「ちなみにGPS衛星を最低でも3つは捉えないと、場所が割り出せない。原理は絵で書かないと無理だから後で書くな。ちなみに4つ以上捉えていれば標高も出る。ガルミンのハンディGPSは5機のGPS衛星まで数値を割り出すから、更に情報の裏付けが取れる」

ちさと「…あれ?標高が「-2m」なんて変な数字が出たよ?」

叶花「ああ。ここいらは地盤沈下でゼロメートル地帯だから「-2m」は割と普通、叶花の家の1Fは「-1m」が基盤だぞ~」

ちさと「堤防が決壊したら大変だね。ところで、海って干満の差があるのに、どこでどうやって標高の元の海水面を測るの?」

叶花「それは良い質問だ。検潮所は荒川の河口にあって、そこで東京湾の平均潮位を測ってるんだ。まぁ、すぐ近くだな。あとは、日本橋川の霊岸橋付近と多摩川の河口付近にも検潮所があって、そこでも測っているが、普通標高を表す場合は、符号を付けて荒川河口が日本の平均潮位だ。通常は、どうしても海や川は波風が生じるが、その波の上下よりも低い場所が海水と接続していれば、検潮所の中にあるエレベーターのように動く「浮き」で示される。もっとも…東京湾は測量に困るほどの波風は立たない」

ちさと「確かに東京湾は、大きな入江って考えられるから、波浪は安定してるよね。でも、地震とかで生じる津波はどうなるの?」

叶花「津波って言うのは、通常の波浪とは違って、大量の水が移動する性質だから、潮位計で明らかに変な数値が出る。潮汐…つまり海の満引きは、月や地球の軌道が一定の楕円形だから、極めて正確な波形のグラフが出現する。ところが、そこから10cmでもずれたら、何らかの異常だと判断しても構わないんだ。原因は、一番津波が大きく出やすいが、高潮でも十分に狂った数値が出る」

ちさと「高潮って…台風の時によく聞く言葉だよね?何か関係があるの?」

叶花「思いっきり関係がある。気圧が低いと、水はそっち側に流れ込む。これは波浪ではなく、津波に近いな。要は、気圧が低くて満潮だと異常に潮位が上がる。その現象の代表が台風なんだわ。もっとも…爆弾低気圧でも十分に高潮は発生するけどな」

ちさと「爆弾低気圧って、明日の大雪を降らせるようなののこと?でも、なんで「爆弾」なんだろう?」

叶花「1日で24hPa以上下がる…つまり、1時間で1hPa下がるような猛烈な速度で発達する温帯低気圧のことだよ。例えば990hPaが966hPaまで下がるような台風並みのとんでもない低気圧だから、風雨…ってか今回の場合は雪になるほどの寒気が入ってくるから、積雪は凄いことになるだろうなぁ、位は予想済み」

ちさと「ヘクトパスカル…ってなんか難しい単位だよね」

叶花「昔は、水銀柱…つまり、水銀の上下する長さで測ったから「ミリバール」って言ったんだよ。単位の文字が変わっただけで、数値は全く同じだから、水銀の体温計や血圧計を見たことがある人だったら判りやすいな」

ちさと「それはどっちも見たことあるよ。でも、最近はみんな電子式になっちゃったから、お医者さんにでもかからないと見かけないよね」

叶花「水銀の蒸気は毒性が高いから、一般人が使うには危なすぎるって理由で、病院くらいでしか見ないな。もっとも、工業系ではワリと当たり前に水銀は使われてる、っていうかどの家にでもあるぞ?」

ちさと「へ?家で水銀って…あ、判子の朱肉は水銀の化合物だよね?」

叶花「あ、そういえばそうだなぁ。他に習字の朱墨も水銀の化合物だなぁ。でも、もっと一般的なのにも使われてるよ。ほんのちょっとだけどね」

ちさと「ほんのちょっと…って、目に見えない位だよね?」

叶花「確かにそのものは見えないけど、見るためには欠かせない蛍光灯にはもれなく水銀が入ってるぞ」

ちさと「それって…割れたら危険じゃない?」

叶花「そこまで微々たるものだったら、水銀の蒸気よりガラスの破片のほうが遥かに危ないわ。もっとも、単なる金属の水銀ならば、余程の量でなければ危険じゃない。ただ、これが有機水銀になると…ってちさとだったら水俣病は判るよな?」

ちさと「うん。四大公害病で有名だもんね。それこそ…私達の故郷の集落からちょっと行ったら、第二水俣病の公害地域だし」

叶花「そこまで知ってるなら十分だわ。水銀ってそうゆう危険な物質なのさ。でも、歯医者さんで希望すれば「アマルガム」って治療方法もあるぞ~。最近は水銀が危険だから流行らないが、原理としては適切なんだよ。そういえば、奈良の大仏は見たことあるか?」

ちさと「うん、大仏殿にしっかりと入って、拝観料の元はとったよ~」

叶花「ははは、それなら話が早いわ。昔は大仏さんは金ピカだったんだよ。あの巨大なのが金色だって言うのだから、さぞや大変な作業だろう。あれはな、水銀に金を溶かしたアマルガムを、火で熱して水銀だけを蒸発させたから可能だったんだ」

ちさと「あんなでっかいのに、水銀を使いまくりじゃ危ないよね?」

叶花「ああ。だから当然、職人は体を壊したんだよ」

ちさと「で、何でこんな話になったんだっけ?」

叶花「脱線しすぎたなww。う~んと…電池と大雪のどっちに戻る?」

ちさと「う~ん…、あ、じゃあ電池にする!何でワイヤレスキーボードにeneloop proを使わないの?」

叶花「そりゃ、キーボードはキーを押してる間しか電気が通らないからさ。マウスはスクロールやらポインターを動かしたりやらで、結構電池容量が必要だけど、キーボードはそこまで電池を食わないのさ」

ちさと「じゃあ、proである必要はなさそうだね?」

叶花「普通のeneloopどころか、アルカリ乾電池のほうが燃費が良い位だわ」

ちさと「あ、喋ってたらいつの間にかTSUTAYAに到着しちゃったね」

叶花「健康のためにはたまにはちゃんと歩かないとな」

ちさと「だね~。叶花はなにか借りる予定の物はあるの?」

叶花「うん、あるよ~。じゃ、それを次回の話題にでもするかね」

ちさと「うんっ!」

【めぐみ】 Nightly(Firefox 64bit版)の秘訣

沙奈から報告を受けて、叶花と一緒に原因探しを始めた。

「どうすればバージョン保持が出来るか?」

という、何とも厄介な問題が持ち上がった。先ず概要はこんな感じだ。

・「27.0a1」の保持はカンタンだが、「28.0a1」は勝手にバージョンが上がると「Australias」になってしまう。

・「29.0a1」と「30.0a1」アドオンで、クラシックスタイルは保持できるが、「28.0a1」そのアドオンが使えない。

・「27.0a1」~「30.0a1」では目立った問題点は存在しないが、インターフェイスそのものが違い、日本語パッチも全て揃っている必要がある。

・「30.0a1」のバグに、コンテキストメニューの一部非表示が存在することがある為に、わざわざ古いバージョンでそこだけ修正する必要がある。

幸い、面倒なことになる前に、叶花がHDDのみでなくUSBメモリーでも、どのバージョンの復活が可能なように用意してある。そもそもNightlyはFirefoxのα版でしかないから、高望みをしてはいけないのだが、純正のFirefoxと違い64bit動作を行うので、リソースの無駄遣いを除けば、操作のロジックそのものは64bitOSであれば、素直に追従するどころか、プロセス数の削減も可能なのだ。

System32とWOW64の関係が判る人ならば、何故そんな差が出るのかは理解出来るだろう。32bit版を64bitOSで使えば、ある意味、.dllに従属するしか操作の手段は存在しないからだ(但し、安定操作そのものは、システムに任せてしまった方が利口なのは確か)。

では、32bitよりも64bitで比較すると、64bitだと処理が早くなるか?と言えば、必ずしもそうとは限らない。これを「天井効果」と言うのだが、スペックを越えた処理なんてものはあり得ない。故にどこかで頭打ちになる。強いて言えば、コア数やスレッド数が増えれば、「割り当てる余地があれば」64bitの動作は速くなる計算になるが、当然と言えば当然のことなのだが、OSが起動している限りでは、バックグラウンドでは軽くても平気で20個を越えるプロセスが動いている。

そんなプロセスの隙間を、Webブラウザー自身が割り込めるか?と言えば「FIFO=先入れ先だし」の法則が存在するから、処理の順番待ちばかりは運次第だ。もしOSそのもののリクエストが多ければ、そちらの処理を優先する。こればかりはどうにもならない。上述のように「System32」というカプセルに処理を入れて「WOW64」で吐き出せば、ブラウザーからのリクエストではなくOSからのリクエストと判断されるので、優先されることになる。この点では実は32bit版の速度が遅いどころか、処理を始めるタイミングが早くなるので、32bitと小出しではあるものの、64bitのように一気にたくさんの命令をプロセスの隙間を見つけるのはそう簡単なことではないので、OSを介した32bit処理のほうが速くなることがある。もし、両者がプロセス要求で競合してしまえば、最悪の場合はブルースクリーンやブラックスクリーンが見られるというおまけ付きだ。

さて秘訣と言うからには、何らかの解決策があるのだろう?と貰えて頂ければ有難い。実は天井効果の閾値は、持ち上げることが可能だ。Webブラウザーの場合は、プロファイルで動作が決まっているが、標準ではプロファイルの入るフォルダーは1つしかないので、同時処理を行うと、プロファイルの読み込み先は言うまでもなく1つだ。しかし、混在が予想される場合は、プロファイルはフォルダーを新たに作って分離を行えば良い。分散処理に成功すれば、動作が多くても天井効果の閾値は持ち上がる。

つまり、プロファイルの組み立て方次第では、64bitはまだ早く動作を行う余地がある。

ファイル 650-1.png

ファイル 650-2.png
このような構造になっていれば、バージョン違いの同じブラウザーが動作する(今回はあくまでもNightlyメイン)。なおこのフォルダー構成は、

ファイル 650-3.png
ここから作成が可能だ。同じような系統のものや、バージョン違いの同じブラウザーを同居させることももちろん簡単だ。

但し、上記案件の「Nightly28.0a1」は少々面倒だ。このバージョンの初期はクラシックスタイルだったのが、後期では「Australis」スタイルに変わってしまった為に、かなりの防御策が必要だ。

思いつく限りでは、この3つだ。

・「オプション」の設定は「これ」のみ。それ以外だと勝手にバージョンアップしてしまう。

ファイル 650-4.png
・アドオンでは絶対に「Browser Info」のような更新を促すプラグインはインストールしない。

ファイル 650-5.png
・ヘルプから「Nightlyについて」を見てはいけない。

他に何か方法があったら教えて欲しい。いや、想定外はいくつでも存在するので(救済方法もいくつかある)、まだ考える余地はいくらでも存在するだろう。

セキュりティはともかくとして、アンチエイジングは何も人間だけの問題ではない。それはブラウザーであっても同じだ。場合によっては「改悪」にもなりえるので、対応策はいくらでも求められるもんだいだろう。

【沙奈】 Firefox(Nightly-30.0a1)x64(64bit)版の日本語パックが来た~!!

Nightly30.0a1の日本語パックの置き場

http://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/nightly/latest-mozilla-central-l10n/win32/xpi/

の中にある、

firefox-30.0a1.ja.langpack.xpi

Nightly30.0a1でクリックすれば「インストールしてもいいか?」
と聞かれるので、勿論OKでいっちゃいます。ただ、これだけでは日本語にならないので、

アドレスバーに「about:config」と入力すると

と、ずら~っと文字が並ぶので、

次は検索に「general.useragent.local」と入力。内容を、

「en-US」→「ja-JP」に変更する。

そして次は、検索に「intl.accept_languages」と入力したら、

「en-US,en」→「Ja,en-US,en」に変更する。

これでNightly30.0a1を閉じて再起動すると、見事に日本語化しています(正しくは「日本語版になった」と言います)。

【起動している表示の見本-例】

ファイル 649-1.jpg
但し、間違えたらブラウザーが起動しなくなるなど大変なことになりますので、自信の無い方はやめておいたほうが良いです。逆に腕に自信があっても「おや?」ということもあり得ますので、あくまでも自己責任でお願いします

なお、Nightly30.0a1の最新版は、

http://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/nightly/latest-trunk/

に入っています。自分で解凍して作業できる方は

firefox-30.0a1.en-US.win64-x86_64.zip

を選んで(あまりお薦めはしませんが)インストーラーで欲しい方は、

firefox-30.0a1.en-US.win64-x86_64.installer.exe

を選んで下さい。

あくまでも「Nightly」はα版…つまり、試供品と同じようなものなので、それでも試したい!どうしてもMozilla Firefoxの64bit版が欲しい!という方のみに提供されていると考えた頂いて結構です。何か支障があっても、あくまでも「自己責任」です

それをお忘れなく。

【追記】

「Australis」な新しいテーマよりも、「昔の方がいい!!」という方は、「Classic Theme Restore」

https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/classicthemerestorer/

をオススメします。なお、画像のバージョン名をいじるのは、ちょっと難解なので、後日説明しますが…こんなこともできるんだよ~な見本と捉えておいてくださいませ。

ついでに…「Mozilla」は本来は複数起動が出来ないので、画像のように4つも立ち上げるのはかなりの工夫が必要ですから、これも後日。…実際に画像があるから出来ることは出来る…という意味なのですが、別に楽しいわけでも何でもないので(こんなにプロファイルを作ったら、正直なトコロ苦痛です)、本当に「お試し」感覚です。

【ちさと】 絶望的→改善傾向(?)な生命の危機(2)

思ったより早く家に戻って来れた。駐輪場の時点でも、まだ正午には少しある。患者さんが少ない時間、薬局が混まない時間、牛丼店が繁忙になる前、殆ど信号に引っかからなかった事。先導した叶花は、特に変わりはないといった普通の顔。多分、叶花はその位だったら計算済み。…どの辺りが精神障害者なのかは普通で考えたらとても難しいけど、もしどれか1つでも破綻したら…心だけじゃない、表情から行動まで、まともに機能しない。不思議なことに、相手の失敗に対しては異様なほどに寛容なのに、自分の失敗は意味もなく…本人には何らかの意味があるんだろうけど…失敗を反芻する。そして、行動不能に陥って一切の自発的行動が不可能になる。

相手がどんなに失敗しても「その位どうにかなるさ」と笑ってアドバイスまでする。仮に相手が犯罪者であっても「まだやり直せる、考え直せる時間は十分にあるさ」と言ってしまう程だ。ところが、自責の念に陥った時は大変だ。自分を責めるのはともかく、更に責める相手が存在したら、あり得ないくらいに攻撃的になる。実際に暴力には及ばないが、確実に相手の精神的弱点を捉えて離さない。こうなると、余程の仲裁者が存在しないと、とてもじゃないが収集がつかなくなる。

一見、普段が寛容な面ばかりを見せているが故に、攻撃的な姿勢に変わった時は全くの別人だ。ただ、どんな人間でも、全てに寛容で海や空のように何でも吸い込んでしまう訳ではない、と考えれば何も異常ではない。ただ、精神障害とされる理由は、私でも2つは理解出来る。

1つは「精神的閉鎖」だ。灯りも点けないで、微動だにしない、ただ脳内で失敗を反芻してしまい、誰とも交流の接点が無くなること。
そしてもう1つは「精神的暴力」だ。相手が弱者であれば、このような面は見せることはない。ところが、同等もしくは上位に該当する人間の精神的弱点を、確実に攻めてくる。言葉の数こそ、そうは多くない。駄々をこねれば通用するとは、一切考えていない。狙い方は…お姉ちゃんが言うには…相手の弱点と盲点を徹底的に突き詰めて押し切る形だと言う。

それこそ、相手が上位である場合、理想を語り始めた時点で、徹底的に矛盾点を追い詰めるどころか、相容れない時は、どんな対立の構図になろうとも、手を引くなどということはない。つまり、教導する側の存在意義が無くなる。

こうなれば、対等もしくは目上の人間にしてみたら、叶花はあまりに扱いにくい存在であることには間違いない。そして…人間としてどの位置に置けばいいかとなれば、2つの性質を併せて精神障害としてしまえばいい。それだけのことだ。

【エレベーターホール】

ちさと「結構早く、おうちに着いたね~」

叶花「最低で10日に1度はこのコースを辿るからなぁ…。ま、特にカウンセリングを受けてる訳でもないから、毎度病院に行く度に時間を費やしてたら勿体無いでしょ」

ちさと「なんか、薬を買いに行く…っていうか、レジ待ちをするお買い物とあんまり違わないね?」

叶花「毎度になると、ちさとの言うとおりの感覚だわ」

ちさと「でも…何かこう自転車コースの繰り返しだと、バイクが欲しくなっちゃうよね」

叶花「まぁ…全くその通りなんだけど、維持費が高過ぎるからなぁ…。原付だったらまだ安く済むけど、二人乗りは出来ないし、結構ガソリンを食うからあまり買う意味が無いし」

ちさと「原付のお仕事してたこともあるから、叶花はその辺り詳しいよね。…私が免許を取得出来る年齢だったらなぁ。そうすれば、一緒に走ることも可能だから、随分と楽になるのにね~、お買い物とか」

叶花「取得出来る年齢になったら、その程度のことだったら教えられるよ?沙奈もめぐみも、仮免取得した後にあたしが教官で路上転がしてるし。叶花教官は厳しいから、2人とも卒業検定は一発合格だったぞ。ちなみに、運転センスは沙奈のほうが上だったな」

ちさと「え?全く必修科目と関係ないのに教えることって出来るの!?…仮免、ってその後って運転免許を取得してたら誰でも教えることが出来るの?」

叶花「いんや「誰でも」じゃないぞ。中型免許だったら、教官は免許取得後3年以上で、違反点数次第で…が条件。ただ、事故っても、保険が効かないから大変だわ。ついでに、助手席の教官も、違反とか事故ったりがあったら、運転者と同罪もしくはそれ以上」

ちさと「うわぁ…それって、すごくハイリスクだよ?」

叶花「それが故に、大抵の人は教習所を卒業するまでは、別の車で運転の練習はしない。ま、ちさとも飲み込みが早ければ、教習所とは別に教習教官をしてもいいよ。真琴も希望してるしなぁ…」

ちさと「じゃあ…誕生日が1日しか違わないから、同時教習に同時試験!?」

叶花「最短日数で卒業検定まで辿り着けば、な。ちなみに、2017年6月11日…ちさとの誕生日は日曜日になるから、修了検定は2人同時でちさとの誕生日になるな。土曜日…真琴の誕生日は、免許センターお休みだし」

ちさと「そっか、同時かぁ…って、どうやってカレンダー見ないで曜日が判るの!?」

叶花「…ん?閏年1回挟むだけだから、今日が何年何月何日何曜日かが判れば計算は難しくないぞ?…小学校卒業時点の算数でも解けるハズなのだが、も1回勉強やり直す?」

ちさと「い、いえ…遠慮しておきます…。あ、エレベーター来たよ~」

【帰 宅】

叶花「ただいまー」

ちさと「たっだいまぁ~♡」

真琴「おかえりなさい」

めぐみ「おかえり。って、随分早かったわね。あら、何か美味しそうな香りの袋を持って。それって、お昼?」

叶花「ああ。めぐみだったら香りで何かが一発で判るだろ?」

めぐみ「どう嗅いでも、牛肉と玉ねぎの香りだもんね」

ちさと「へぇ、お姉ちゃんすぐに判ったんだぁ~」

めぐみ「「普段あまり食べないもの」っていうテイクアウトって言う事も、ね」

真琴「…パパ、4年前からあんまり進歩がないんだね…」

叶花「ん~、2人共「おあずけ」でいいか?」

めぐみ「その量、どうやって2人で食べるの?」

真琴「…犬の餌付けじゃないんだし…」

ちさと「ははは…、叶花、この2人にかかると一斉攻撃受けるのね」

叶花「まぁ…どんなに勉強しても、脳の構造は変わらないだろ。そればかりは仕方ない…」

めぐみ「で、お薬はどうなったの?制吐剤位は出して貰えた?」

叶花「さすがに、ナウゼリンは却下されたが、機能的には変わらないから問題はないだろう。一歩間違えたら、抗うつ剤をストップされかねなかったけどな」

めぐみ「…あの先生だったら、それ言い出しそうだもんね。それを阻止した時点で、ある意味凄いけど…」

叶花「前回、実弾持っていってるからね…」

めぐみ「…実弾?」

叶花「リリカちゃん2サイズ+押印済みの要望書」

めぐみ「要望書次第では受理すれば事と次第では有印公文書になるわね。確かにプレガバリンと併せてそれ持って行ったら、そう無下に断る理由が無いわよね」

叶花「そうゆうこと。リリカちゃん見て「良い薬出して貰ってる」って言ってた位。形成外科のOK付きでの増量ならば、Dr.同士で張り合う理由もないし、根拠としては十分。薬局はそっちのけ」

めぐみ「…それ、薬剤師さんが消化器に潰瘍が出来そうだわ」

叶花「…全くだ」

ちさと「ん~、なんかよく判らないけど、冷める前に食べようよ~」

真琴「うん。冷めた牛丼は脂が固まることあるから味が落ちるし」

叶花「…だなぁ。この気温だと牛脂は固まっても不思議はない。まぁ、リビングのテーブルに並べようかね」

【リビング】

めぐみ「う~んと、器の大きさの違いはともかく、なんで3個?」

真琴「パパ、また胃の調子が悪いのね…」

めぐみ「ふぅん…無理強いはしないけど、食べないとかえって消化管の調子が狂うわよ?」

叶花「が故に、3つ全部盛りが違うという訳だ。残すほど満腹になれば残りを貰うわ」

めぐみ「並・大盛り・特盛り…って訳ね。どうシェアーをするかが難しいわよね」

叶花「ちなみに大盛りのご飯の1/4を並に持っていけば同量。特盛りの肉の1/4を大盛りに持っていけば同量。まぁ、3人もしくは4人でこれで全員同量にするのは、とんでもなく面倒だから計算するなよ~ww」

真琴「…何人だと、これの計算がカンタンになるの?」

叶花「5人」

真琴「…素数だから割れない訳なのね…」

めぐみ「そうゆうこと。分母を倍にすれば%表示に出来るけど、牛丼でそれはないでしょww」

叶花「食べ盛りが特盛りで、少食かダイエット中なら並、でいいんじゃないか~?これで1.5人盛りが入ったらカオスだな」

ちさと「ん~、何かお昼ごはんが塾みたい…」

めぐみ「門下生が揃えばそうなっちゃうでしょ。沙奈を呼んでもよかったんだけど、全員揃ったらさすがに叶花も大変でしょう」

叶花「何も、無理やり開講しなくてもいいんだから、そんな気遣いはしないでよろしいww」

ちさと「じゃ、私特盛り貰う~」

めぐみ「まこちゃん、並と大盛りのどっちにする?」

真琴「ちさとが残すから並にする」

めぐみ「じゃ決定だね。いただきます」

真琴・ちさと「いただきま~す」

叶花「何か…誰が賢者が?のノリだなぁ。ほい味噌汁、インスタントだけど」

めぐみ「あらま、随分と準備がいいわね?牛丼だけだと80点だけど、味噌汁がつけば90点」

ちさと「あれ?…お姉ちゃん、あとの10点は?」

真琴「…食後のデザートのことだよ、多分」

めぐみ「あら、まこちゃん、良く気づいたわね」

叶花「ま…冷凍庫の中を見れば100点になるからそれでいいだろ」

ちさと「叶花って、そうゆうのは準備がいいよね~?いつ女の子が来てもOKなのにモテないのが謎…」

めぐみ「性格がもうちょっとまともだったら、女の子の出入りの絶えない家になるのにね」

真琴「…その無精ひげの段階でマイナス点だけど…あとは、タバコ臭。その前に、ちさとの居場所が無くなっちゃうけど…」

めぐみ「それは同感」

ちさと「なんか、派閥割れしてるんだけど~」

めぐみ「恋愛感情に割りこむほど、無粋なことはしないわよ」

真琴「パパが無責任じゃなければ、何も問題はないし。それでいいんじゃない?」

ちさと「じゃあ…叶花がカワイイ女の子を連れ込んだら?」

真琴「性格ブスだったら全力阻止」

めぐみ「立場上、問答無用でありえない事態だから、考える必要もなし」

叶花「まぁ…理解者が多いって捉えておくわ」

めぐみ「それよりも、牛丼の比較は撮影しなくて良かったの?デジカメがあり得ないくらいに改造されてるのに」

真琴「え?…パパの愛器の「はやて」が?」

めぐみ「うん。正面から見たら気がつかないけど、撮影者側から見たら、あり得ない位の改造。こんな電池交換を思いつく時点で、とても世代遅れの1デジじゃないわよ?どう発想すれば、樹脂と金属があんなに融合するんだか…」

真琴「後で見てみる。普段だったら、新しい本体に乗り換えて、もう名前も決まってるハズなのに?」

叶花「手に馴染んだらな、どんなに世代遅れでも名機になるんだよ。加工次第では、新機種よりも長持ちするぞ?」

めぐみ「ついでに…使いもしないマウスを購入する予定みたいだったし。そっちは名前は決まってたのかしら?」

叶花「…う~ん、入手して7日以内に名前を付けないと、「家族」とみなされないのと同じだからなぁ…」

ちさと「う~んと…初七日?」

叶花「ほい、ちさとは勉強室行き決定だな。どうしてか?の意味は誰も言うなよ~。他に答えのある人は?」

真琴「お七夜…でしょ?」

叶花「真琴は正解だな。めぐみはもっと詳しく説明頼むな。「初七日」の答えは言わない…って上で」

めぐみ「出生届の提出は、戸籍法49条で、土日や祝日・連休などの例外を除いて、国内なら14日以内、海外なら2箇月以内、よね?」

叶花「ん、めぐみはちゃんと基本的なことは覚えているな。さすがに戸籍法までは答えなくても正解にしたが…」

真琴「もし…期限を過ぎちゃったら、戸籍はどうなるの?」

叶花「子供が産まれて名前をつけた人間ならば判るが…って「真琴」の命名はあたしなのだが…、めぐみが産まれた時は、お七夜に間に合うように神棚を届けたよ。ちゃんと、天照皇大神宮・産土(うぶすな)の神の御札とセットでな。あとは、大抵の日本人はどこかの神社の氏子だから、それは両親に任せた。それはともかく…遅れると結構面倒だぞ?」

ちさと「そっかぁ、あの神棚って叶花からお姉ちゃんへの出産祝いなんだね。叶花は、元々から持ってたからすぐに準備出来たんだね」

叶花「そ。真琴の場合は産土の神の御札だけ追加で、あとは揃ってる。ちなみに、文字を書いたのは書道教授の婆ちゃんに頼んだ。めぐみとちさとは、やっぱり書道教授の母ちゃんが書いたのだろう」

真琴「「書く」って何を書くの?」

叶花「命名書。具体的にはこんな感じでいいだろう。これをお宮参り…1ヶ月後まで神棚の前に貼っておくんだ。神道的に考えれば、「新しい家族を迎えました。元気で健やかな成長になるように見守って下さいね」って、神様にお願い…ってより報告するんだ。これが日本の古くからの風習」

ファイル 647-1.png
叶花「で、出生届は、めぐみの言うとおり戸籍法49条で「提出する義務」がある。仮に過ぎても受理はされるが…遅れすぎると「戸籍届出期間経過通知書」を書く必要がある。「単に忘れてた」などの救いようのない理由ならば、135条に基いて簡易裁判所からの通知で…過料5万円以下の処分になるな」

ちさと「え?裁判所まで絡むの!?」

叶花「そりゃそうだ。出生届がないと戸籍謄本から住民票の果てまでが作成出来ないから、かなり大変なことになるわ。人間が1人増えるっていうのはそれだけ重要な意味が存在するのさ」

ちさと「隠し子みたいに認知されない子供の場合は?」

叶花「「父親=不明」になる。お前らの読んでる漫画とか小説で、血液型が合わないから、血縁関係がない!って知ってショックを受ける場面があるが…、それよりも戸籍謄本や住民票の写しが必要な事は結構多いから、そっちで大抵は気づく」

真琴「年度をまたぐとか、元号が変わるほんのすこし前に産まれた子供の場合は、出生届の生年月日って変えてもいいの?」

叶花「そりゃまた、随分と珍しいケースだなぁ。ま、例えば、4/1に産まれたなら、4/2ってことにして提出すれば学年が1つ下がるから有利だし、怪しまれなければ受理される。2/29産まれを2/28にするなんて例もある。
もっと大きな例だと、昭和は64年1月7日まであるんだ。ところが、その翌日は平成元年1月8日になる。もし親が「昭和64年は珍しい!」ってすれば、1/1~1/7のどこかに誕生日を決める。その逆に「どうしても平成生まれにしたい!」というのなら、1/8以降に誕生日を変えて出生届を提出。
さすがのめぐみでも、こんな例はあまり知らないだろう?」

めぐみ「平成生まれだから、心境以外は殆ど判らないわ。昭和と平成の間で、色々と大変なことが発生したのは知ってるけど…」

ちさと「…今上天皇が高齢だから、割と近いうちに同じ騒ぎがおこるかも?」

叶花「これこれ、明仁さんが崩御することを前提に話すのはさすがにヤバいだろ」

真琴「天皇陛下の名前って「明仁」って言うんだ…」

叶花「中学校では、それは学ばないから別に無理に覚えなくてもいいよ。それに、真琴は世界史系だから恐らく触れることのない範囲。ただ間違っても「平成天皇」とだけは言っちゃいけないことを覚えておけば十分だ」

めぐみ「…牛丼食べながら、天皇の話をするのって…何か妙な光景よね…。でも確かに「平成天皇」って呼ばないこと、って言うのは大事な事かもしれないわね」

叶花「ま、天体観測でも明仁さんは必要だったりはするんだけどな」

ちさと「へ?何か天体と今上陛下って関係あるの?」

叶花「ん。流星群観測では基本だな。「アキヒトサンエライヒト」をピッタリ10秒で言えるようにしておくと、何秒間流れてたかが判る。「エ」まで行けばかなり長い流星だな。ちなみに「エ」で6秒、「ヒ」で9秒」

ちさと「すごい使い方するんだね…」

叶花「上手に使えば、ストップウォッチよりも優秀だわ。ちなみに、昭和天皇の名前…つまり諱(いみな)は判るか?」

ちさと「うん「裕仁」だよね。大正天皇が「嘉仁」で、明治天皇が「睦仁」」

叶花「ん、上出来。とはいえ、これまた試験には出ないから、どうしても雑学になっちゃうんだよなぁ。で、ちさとの勢いだと、特盛りを平らげそうな勢いなのだが…?」

真琴「…本当だ。ちさとっていっぱい食べるんだね」

ちさと「ん~、もしだったらまこちゃん、お肉シェアしようか?」

真琴「じゃ、少し貰う。ご飯も少し貰っていい?」

ちさと「いいよ~」

めぐみ「まこちゃん、もしご飯もうちょっと欲しかったらこちらからもどうぞ~」

真琴「ありがとう~」

結局、3人で牛丼を平らげた。良くも悪くも叶花の計算通り。残りを食べるとは言っていたけど、最初から食べないことを前提でいたらしい。確かに、叶花の胃袋では牛丼の並を消化し切るまでは6時間以上かかる(普通は、牛丼の並であれば5時間もあれば十分)。デザートのアイスクリームこそ、4人で食べたけど、叶花の消費エネルギーってどこから摂取しているんだろう?…やっぱり、お砂糖たっぷりのコーヒーかコーラ?もしそうだとしたら、お米どころか、単糖類か二糖類位しかまともに消化出来ない。

もしそれ以外を消化するには、叶花の話だと…肉ばっかりとかカレーライスだったら10~12時間消化が出来ない。もちろん、胃から逆流しちゃう時の危険性を考えて、胃酸を抑える薬(PPI=プロトンポンプ阻害薬)を飲んでいるから、血を吐くことはないけど…胃壁保護に、消化安定剤と消化酵素の3つの砦で何とか保っているのが実情。これを越えてしまったらどうなるのか…は、叶花本人とお姉ちゃんが詳しい。

それはともかく…勉強室行きかぁ。余程大きな間違いをしたんだろうなぁ~。

【ちさと】 絶望的→改善傾向(?)な生命の危機(1)

2月1日の話。お姉ちゃんと2人で、叶花の家に訪問。もちろん、私の「宿題」付きで。

めぐみ「おじゃましまーす」
ちさと「おじゃましまぁ~す♡」

ところが、家の中が物々しい雰囲気…。洗濯物が山積み、叶花のベッドは寝具が取り払われていて、いつでもソファー仕様に出来る状態。…何か大変なことがあったことは間違いない。

叶花は、PCの前で黙々と色々調べている。横には、まこちゃんと私の採点・添削・解説で埋まった小テストが置いてある。やるべきことはちゃんとやっているが…終始無言。

めぐみ「どうしたの?…まさか、また…?…う~ん、ちさとの分からない用語で構わないから、説明して欲しいなぁ」

ちさと「え、なんで私?…そんなに聞いちゃ悪いことなの?」

めぐみ「聞いてもいいけど…絶望するかもしれないよ?」

ちさと「叶花の心身の異常は判ってるから、今更聴いてもおどろかないよ?」

めぐみ「まぁ…それ以上のことがあったのは間違いないから、知らないほうがいいんじゃない?」

ちさと「??…新しい面倒な疾病?」

めぐみ「うん。横文字が多くて理解しきれないハズだから、知らないほうが幸せ」

ちさと「ふぅ~ん?」

めぐみ「ん~返答がないから、モニターを見せてもらうね。えっと…「ドンペリドン=ナウゼリン」の項目だ。…ってことはまた嘔吐したのね…。」

あれ?それ以外の項目も加わっていて、薬の力価を比較している。

めぐみ「まさか…それ以上の事があった?」

やっと叶花の口が開いて言葉を発し始めた。

叶花「めぐみだったら、嘔吐・呑酸・ゲップ・嘔気・消化器官上部の痛みで判ると思うが…」

めぐみ「逆流性食道炎」の典型的な症状だよね。また嘔吐した?」

叶花「ついでに、量は少ないが「溢流性失禁」や「糞便失禁」も含めてで…」

めぐみ「それって…消化機能がかなりヤバくない?」

叶花「ああ。食っても吐いてしまう、吐かない分は強引に排泄されるのだから、まともに栄養が摂取できない」

めぐみ「それだと…有効な抗うつ薬が減量されちゃうから、医者になかなか申告出来ないよね…とはいえ、こう繰り返すなら何とかしないと…」

叶花「筋痛の分での処方は、医者に懇願したところ、容量を限度付近にまで増やしてもらった」

めぐみ「改善は?」

叶花「お陰様で、筋痛から関節炎までかなり緩和したよ」

めぐみ「でも…、現時点では「自由意志」以外…つまり「無意識での行動は制御しきれていないよね?」

叶花「ま、その通りだ。誤嚥性肺炎にもなったら、それこと本気で重症化する」

めぐみ「…だったら、消化機能の改善薬を処方して貰ったら?」

叶花「一瞬そう考えたけど、素直に言ったら即抗うつ剤の減量・もしくは中止を意味する。とてもじゃないが、それでは日常生活動作(ADL)が低下する。医者と如何に交渉するかが問題だわ」

めぐみ「と言っても、ナウゼリンを選択している所で、ドーパミン量で、胃腸の消化能力が極端に活発化している…とも言えるわよね?」

叶花「そうゆうこと。これも抗うつ剤の問題点の一つだ。しかし、抗うつ剤を外せない限りは、嘔吐などを封じ込める効果を持つ薬で、可能な限り抑えこむ…しかない」

めぐみ「なら…ちゃんと症状の説明をした上で、制吐剤を希望するしか無いよね…。まぁ、病院に行ってきて…改善策を見つけてみましょうか。ちさと、叶花と一緒に病院に行っておいで」

ちさと「あんまり色気はないけど、デートなことはデートだよね」

めぐみ「何だったら、バイアグラでも追加で処方してもらったら?」

叶花「ありゃ、全額自己負担で、あたしの場合は効果なし。アレはあくまでも勃たせることが目的で、リビドーを操作するものじゃないから意味なし」

めぐみ「冗談よ(笑)まぁ、早く精神科に行った方がいいわよ?」

叶花「それじゃ…色気のないデートに行ってくるか…。あ、ちさとは自転車の鍵を持ってな~」

ちさと「はぁいっ♡」

【精 神 科】

ちさと「あ、叶花の名前が呼ばれたよ~」

叶花「さぁて…うまく薬の処方が出るかなぁ?ま、挑戦だ」

あれ、意外と診療時間がかかってる? …珍しい。

叶花「ほい、おまたせ。吐き気止めの薬は出してもらえたよ」

ちさと「そっかぁ、それなら安心だね~」

叶花「あたしの予想通りなら…ね」

ちさと「…ん?てことはお医者さんの判断との食い違いがあったの?」

叶花「ってよりは…、攻防戦になっちゃった、かな」

ちさと「それじゃあ…精神障害の薬は、減らされちゃったの?」

叶花「何とか、減らさないだけの理由をつけて、現状維持。但し、それ以上の効果を求めて、吐き気止めと気分障害の両方から挟み撃ち出来る薬とはちょっとだけ遠いものになっちゃったかな。でも、吐き気そのものは抑えることは可能」

ちさと「ん~、何か微妙な診察だね…」

叶花「もっとも、出して欲しかった薬と、原理は殆ど変わらないから、もしかしたら…で、気分障害に対しても効果が出るかもしれない…ってこと位しか今は言えないな~。飲めばすぐに判るけど」

ちさと「そんなにすぐに判るの?」

叶花「ああ。原理が判れば、最初に飲んだ時から2回めを飲むまでの間に判る。ただ…推測が間違いだったら、仮に今飲んだとして…自転車じゃあ家にたどり着けなくなるな」

ちさと「…そんなに怖い薬なの?」

叶花「いや、その薬自体が怖いんじゃなくて、運転が危険なほどのことにならないように抑えてる薬が帳消しになるのさ。ま、薬で薬の効果をなくす…ってすれば判りいいかな~」

ちさと「…なんか、フクザツだね」

叶花「とにかく薬の量がもの凄く多いから、副作用を抑える薬の副作用を更に薬で抑えて、その薬の副作用も消そうって作戦だから、複雑なことは間違いないわな」

ちさと「マトリョーシカ…みたいな感じだね」

叶花「ほぅ、随分と難しい言葉を知ってるなぁ。とゆうか、それが理解できているからこそ使える言葉だから、物分かりも良い…ってことだな」

ちさと「へ~、叶花ってそうゆう褒め方もすることがあるんだ~」

叶花「ん?基本的に女の子には優しいからってことだな」

ちさと「…あんまりフェミニストだと、女の子が気持ちを勘違いしちゃいそうだから、気をつけたほうがいいよ~?」

叶花「女の子がそう言うんだったら、解釈そのものは全く間違いないな」

ちさと「それじゃあ…お昼ごはんは持ち帰りで家で食べないと、だね」

叶花「さすがに、家にたどり着けないで自転車放置でタクシーは使いたくないからなぁ」

ちさと「ん~、だったら最初からタクシーかバスで来れば良かったのに。運が良ければタクシーでも1メーターで来れる距離だし」

叶花「いや、今貰ったのは薬じゃなくて処方箋。これ持って薬局にも行かないと目的を達成できないから、自転車な訳だ。ついでに、昼飯も買って帰れるしなぁ。で、何が食べたい?」

ちさと「う~ん…叶花が食べられそうなものって限られるよね?」

叶花「あ、それは心配ご無用。あたしは昼飯は食べないからな」

ちさと「え~、それってお腹減らないの!?」

叶花「ま、消化出来ないで苦しむのと、空腹に耐えるののどっちがいいか…って言えば…空腹のほうがまだマシ」

ちさと「なんか…お薬の意味が無くなっちゃう感じだね…」

叶花「いや、そうでもないぞ?あたしは、奢るのは好きだけど、奢られるのは好きじゃないから、口実としては十分だわ」

ちさと「へ?それじゃ出費ばっかりじゃない?」

叶花「借りを作るのが嫌だと、こうゆう捻くれた考え方になるんだわ。面倒な性格だろう?」

ちさと「面倒っていうか…実は誘われるのって嫌だったり?」

叶花「それは相手によるわwwちさとみたいにカワイイ女の子に誘われたら断るどころか、むしろ喜んでついていくよ。そうでない場合は、もの凄く限定的。だから誘い文句に「奢るよ」って言われても断ることが多いなぁ…」

ちさと「あらま…普通は食べ物で釣れるのにね。叶花の口説き方って難しいわ…。じゃ、来てくれたら謝礼で1万円とかだったら?」

叶花「残念ながら、お金でも釣れないんだわ。叶花って魚は」

ちさと「色気はそもそも受け付けないし…どうしても誘いたいって考えても、いい案が浮かばないね…」

叶花「…だな。故にそう友達は多くない、とゆう結果になる」

ちさと「叶花が友達と一緒の事って、滅多に無いもんね」

叶花「ま、それは相手が女の子であっても同じ結果。恋人になったって言うのならば、それは喜んで一緒に行くけど、そこに至るまでが極めて面倒。唯一の救いが、あたしが「メンクイ」ってことかなぁ?」

ちさと「あれ~?外見しか見てないってあんまり叶花らしくないよ?かなり人間観察してるから、どこかでアウトにたどり着くのが殆どなのに?」

叶花「メンクイって言っても、ただ綺麗とか可愛いだけじゃないのさ。例えば…「香り」や「声」はメンクイの対象だぞ?どれかに、自分の好みがヒットすれば、見事なまでに釣れる…って事かな?」

ちさと「一言に「メンクイ」って言っても範囲が広いんだね~」

叶花「それが故に、競争倍率は激しいがなww」

ちさと「…じゃあさ、逆に相手の考え方で失望しちゃう事って、ある?」

叶花「相手を大胆に批判出来るほど、叶花って人間は出来上がっちゃいないよ。まだまだ発展途上」

ちさと「…そのうち、お爺ちゃんになっちゃよ、それって?」

叶花「ははは、可能性が高いなぁwwと、それはともかく、何か食べたいものってあるか~?」

ちさと「う~ん…持ち帰りだと、結構難しいよね。さすがに揚げ物って気分じゃないし…」

叶花「あ、じゃあさ「女の子があまり食べないもの」を持ち帰りってのはどうだ?」

ちさと「へ?…あまり食べないものって何だろう?そんなに特殊な物ってあるっけ?」

叶花「あまりに一般的だから、かえって難しい物ってあるぞ~ってことで出発するか」

【薬 局】

ちさと「叶花みたいに大量なお薬の量だと、時間がかかっちゃいそうだね?」

叶花「いんや、ある程度組み合わせが決まっているなら、そこまでは時間はかからない。かえって薬が大量すぎると、片方で病院に問い合わせ、もう片方でセットを組み合わせ、OKなものから順にトレイに入っていくんだわ。どんなに多くても、欠かせない薬が存在するから、そうバリエーションの違いは存在しないんだわ。もっとも、風邪を引いたら「患者」のほうから「医者」に出して欲しい組み合わせを複雑にしすぎたら、これって大丈夫なのかなぁ?ってな感じで飲み合わせを調べるので時間がかかるけどな」

ちさと「う~んと…それって、叶花にかなりの薬の知識がないと、風邪薬がなかなか出てこない…って結論になるんだけど?…てゆうか、もしかして一般薬を丸暗記してるの!?」

叶花「一般薬…要は総合感冒薬っていうのは、色々なメーカーから出しているけど、成分で言えば2種類しかないんだわ。あとは、症状に併せてデコレーションしていくのが普通。それに、風邪薬ってのは風邪を治すものじゃないから、デコレーションも大体が決まってる」

ちさと「デコレーション…ってそれもまたすごい表現だけど、良く考えてみたら、叶花の畑の中には「化学」と「生物」が含まれてるから、「Aという事象があればBが組み合わさる。但し、CとBの相性が良くなければDという選択肢もある。但し、Aという事象に対してCが一番適切であれば、BよりもCを優先する」っていう事だったら、そこまで迷わないもんね」

叶花「そ。その「化学」と「生物」を組み合わせると「有機化学」か「薬学」が延長線上にあるから、ここから先は知識量の勝負になるのさ。それでも判らない時は事典を調べる。そうすれば、知識量が更に増えるだろ?いくら医者だって、万能な訳ではないから、必ず机の引き出しには事典が入ってるんだよ」

ちさと「…ってことは、治療方法の提案をする事は、お医者さんの判断よりも先回りをする事もあるってこと?」

叶花「ま、そうゆうこと。でもな、いくら自己責任で…ってなっても、医者も薬剤師も困るんだよ」

ちさと「それだったら何となくは判る。処方をする両者にも責任が発生するから、そう安易にはお薬は出せないんだよね?」

叶花「その通り。確かに、ある程度は要望を優先はしてくれるけど…っていうか、そこまで行くと法律の解釈になるんだけど、診察は拒めないけど、処置は他に優先する事象が存在すれば、安全確保の為に拒む必要がある、っていうのか大体の骨組み。そこからは、医師と薬剤師はもちろんのこと、患者本人も外れちゃいけないんだ」

ちさと「う~んと…そうすると、知らない患者には、どうゆう処置かを説明して、判って貰う必要がある…ってこと?」

叶花「当然。だから両者とも、ちゃんと説明する義務も存在するんだよ。そして、納得して貰わないと困る。これを「インフォームド・コンセント」って言うんだわ」

ちさと「インフォームド・コンセントなら聞いたことあるっ。そか…今この場所にも、インフォームド・コンセントが存在しているから、医師は処方箋を出して、薬剤師は薬を出して説明をする、ってことだよね?」

叶花「うん、まさにその現場が今。ってゆうか、ちさとが理解の早い姪で嬉しいよ~」

ちさと「叶花がちゃんと説明してくれる伯父で嬉しいよ~」

叶花「なら、一緒に覚えておいて欲しい言葉があるな。「エビデンス」と「コンプライアンス」だ」

ちさと「わぁ、いきなり横文字のオンパレードだよ~!!」

叶花「訳すれば簡単。「根拠」と「法令遵守」だ」

ちさと「…確かに、和訳すれば、大事なことだって納得いくけど、あんまり使わない言葉だね?」

叶花「…だなぁ。あたし的には、日本語で覚えるよりは横文字のほうが使い勝手がいいんだけどな。ただ、末尾に「師」か「士」がつく仕事で、3つの横文字と意味が判らないと、かなり恥ずかしい話になるわなぁ」

ちさと「そうかぁ。要は「プロ」が使う言葉なんだね」

叶花「ただ、一般人に説明する時は、言葉をどう噛み砕けば伝わるか?はその人の手腕に関わる。どうにも伝わらないんじゃ…さすがに落ちこぼれなんだけどな」

ちさと「…なぁんか、妙に言葉に含みがあるんだけど?」

叶花「さすがに、かつての同胞を「バカ扱い」は出来ないだろ、そうゆうこと」

ちさと「…ちなみに、正直に言うと?」

叶花「…脳みそまで筋肉…」

ちさと「うわぁ…それは、さすがに言えないね~(苦笑)」

叶花「…これでも、まだ優しい表現なんだけどね。改善の余地があるから。でも、さすがに言っちゃいけない言葉はあるんだよ?」

ちさと「叶花もお姉ちゃんたちと揃って辛辣だもんね~。飲んで本音で話したら、周りに知ってる人がいないか心配になりそうだもん。…あ、叶花ぁ、呼ばれたよ」

叶花「おうよ。じゃ、受け取ってくるな~」

【帰 路】

ちさと「なんか…もの凄く長くて、ついでに苦虫を噛み潰したような会話だったね」

叶花「また、ちさとも随分と難しい言葉を使うなぁ~」

ちさと「…だって、他に比喩する言葉が無いんだもん…」

叶花「ま、お互いがギリギリの会話…まぁ、崖っぷちトークだからなぁ」

ちさと「普段からあんな感じ?…ってか、私だったら薬局に行きたくなくなっちゃうよ~?」

叶花「ま、それはお互い様。薬剤師さんも、本音では「うわ、叶花さんが来たよ」ってでも感じてるだろうなぁ~。月末になると、もっと凄い光景になるよ?」

ちさと「月末?商店だと棚卸しだけど、薬局も同じ?」

叶花「棚卸しもあるけど…今度は健康保険と医療受給の問題になるのさ」

ちさと「あれだけ薬が多いと、普通だといい「お客さん」になるよね?」

叶花「素直にどっちも現金だと、金額は凄いから儲けは大きいんだけど、どっちも「公金」だから、異常に多いとお金が下りない事もあり得るんだわ。国も地方自治体も、無限にお金があるわけじゃないからなぁ」

ちさと「…仮に下りないとどうなるの?」

叶花「全額自己負担。とても払える金額じゃないわ…」

ちさと「それは確かに、殺伐とした雰囲気になって当たり前だね」

叶花「ま、それも含めてお互い様…ってことさ。で、昼飯のテイクアウトはこんな感じで如何かい?」

ちさと「んと…牛丼屋さんかぁ。確かに滅多に食べないから、なんか新鮮かも」

叶花「盛りはどうする?それとも合掛け?」

ちさと「合掛け…ってなぁに?」

叶花「ん~、牛丼とカレーが一緒にかかってるから合掛け。ちなみに、盛りは並と、並にご飯だけを増やすと大盛り、ご飯も肉も増やすと特盛り」

ちさと「…盛りの比較ってしてみてもいい?」

叶花「ん?…ああ、そうゆうことか。じゃあ並と特盛りにしてみるか。ちょいと待っててな~」

確かに、女の子だけで牛丼屋は行かないし…デートで牛丼屋っていうのもあんまり聞いたことない。女性でも入りやすくなってる店舗もあるけど、どうしてもお客さんは男性ばかりになる。特に昼時は、安くて空腹を満たせるって言う意味で、男性客ばかり。ファミリーシートのあるお店もあるけど、駅前の狭い店舗だとカウンターばかりが当たり前になるから入りにくい。

一度、吉野家・すき家・松屋・らんぷ亭・なか卯・東京チカラめしで味の比較はしてみたいけど…小盛りにしても全部食べるのは苦しそうだなぁ…。そういう意味では、叶花が一緒にいればお店に入りやすいけど…カップル、ってよりは一歩間違えたら親子連れに思われそう…。あ、これで開き直って「パパ~」って叶花の事を呼んだらどうなるんだろ?お店は普通だけど、叶花は凍るだろうなぁ。

【沙奈】 「Australis」が標準化されることに危惧していて、見つけた最高のアドオン!!

どうして無粋なデザインを選んでしまったのか、謎だった「Nightly-29.0a1」。

α版がこれじゃあ、納得いかないユーザーが多いだろうから、29→30になったら元に戻すか何か見なおすかと思っていたら…

(アメリカ合衆国時間で)今日「Nightly-30.0a1」がリリース。

…って、更に使いづらくなっている!!こんなのアリ!?って呆れていた所に見つけたアドオン、

【Classic Theme Restorer (Customize Australis)】

https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/classicthemerestorer/

このアドオンをインストールしたら、一発解決!!
今はまだα版でしかないから、大騒ぎにはならないけど、これが「Aurora」で当然、になってしまったら、残念ながら「firefox」はお亡くなりになるかと危惧していたら…そうか、この手があったか!!

ファイル 646-1.png
今後は…絶対にこのアドオンでパッチ当てしよっと♪

P.S.ホントは「Mozillaを一気に全部立ち上げる芸」を先に書き込むつもりだったけど、アドオンで化けることが判ったので差し替え(要は書きかけで待機中)。

【沙奈】 もちチョコ - 実はとんでもない商品

(何故か)台湾名物。

ファイル 645-1.jpg
最近は日本でも入手可能だけど(もちろんMADE IN TAIWAN)、現地販売のものと日本輸入品(写真の物)の両方を食べたけれど、どちらも同じ味で…これがなかなか美味しい。「雪見だいふく」が季節限定だとしたら、こっちはいつでも出せる…かも。ただ、普通に考えたら夏場には向いてない。

【信じられないこだわり】

チョコレートコーティングのチョコと、チョコクリームのチョコは全くの別物。外側のチョコレートは、28℃以上で溶けるので、夏場に耐え切れるのかどうかは微妙だけれど、これを冷蔵庫に入れたら、今度は餅が硬くなるので、基本は常温保存。それでも、冷蔵庫に入れたとしても、チョコクリームは固まらない…というとんでもない芸当。

油脂の液化温度を、ちゃんと設定するとこうゆう化け物のようなスウィーツも作ることが可能。その代わり、バレンタインの手作りで同じようなものを作るのは、先ず不可能。手作りチョコを作ったことがある人なら判るけど、普通はテンパリングの時点で調節出来ないから(温度計2本使って湯煎をする、っていうのなら絶妙なやイミングを見つけることは出来るから可能、かもしれないけど)、製品を見つける位しか方法はなさそう(模倣するにも、おそらく特許を取得しているハズだから無理)。

ちなみに、フツーにコンビニで探せます。百円均一のコンビニのほうが発見率が高い…みたいです。

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