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【叶花】 いつまでも埒が明かないので…(5)

【4/3正午過ぎの叶花サイド】

叶花「ん~、やっぱり再起動かけて正解だったみたいだな」

ちさと「え?…でも、ブルースクリーンになってる…」

めぐみ「こっちは、短期的に繰り返してアクセスされてる、っていうか追跡されてる…」

叶花「めぐみのほうは、突破されるのは時間の問題だな。で、こっちのブルースクリーンは、自動的に再起動されてBIOSの設定画面まで自動的に運ばれる。ま、それだけのこと」

めぐみ「やっぱり短期決戦を狙ってたのね。でも…何で私のPCが追跡されてるのかしら?」

叶花「う~む…その追跡が可能な理由はちょいと判らないなぁ。どうする、敵情視察でもしてみる気はあるか?」

めぐみ「いいけど…予想通りだったら、もしかしたら私が向こうに寝返っちゃうかもしれないわよ?」

叶花「ま、それはそれで自由だ。じゃあ、ちさとはメインPCの後ろの赤く光ってるボタンを1回押してもらってもいいか?」

ちさと「へ…?うん。それくらいなら全然難しくはないけど、どうしてなのか、理由が把握しきれない…」

叶花「だろうなぁ。PCのHDDを1発で仕留めるなんて芸当は、ハッカーどころかクラッカーでもそう容易くはないし、さてと…で、めぐみの方はそろそろ追跡が終わるハズだが…どうだ?」

めぐみ「…あ、そうゆう事ね。なら、乗っ取られる前にLANケーブル抜いちゃうわね?」

叶花「ああ。こうゆう時は物理的に遮断するしかないのさ。あと、万が一の為にめぐみの方は無線LANも遮断した方が良いな。で、実はそれに干渉されないちさとのタブレットが、ここから俄然威力を発揮するのさ」

ちさと「へ?…「てとら」にそんな機能あったっけ?」

叶花「FTPクライアントに繋ぐ位は、ちゃんと探ればアプリであるハズだよ?何だったら、Webブラウザーでも設定さえしてあれば接続は可能だけど…」

めぐみ「あ、それでiPad miniが有利になる訳ね。小回りが効くのはこうゆう時には便利よね~」

ちさと「うん、FTPクライアントは見つけた。で、アドレスとパスワードは?」

めぐみ「アドレスは、このまんまでOK。パスワードは、この2つのうちのどちらかよ」

叶花「追跡する本人は、セキュリティホールに気が付かないで追跡しちゃう訳さ。アドレスは、大量に撒くから「これ以外ありえない」まで判るし、パスワードも…実はミイラ取りがミイラになる、な状態も存在するという訳さ」

ちさと「あ、一発で繋がった~!お姉ちゃん、ありがとっヽ(=´▽`=)ノ」

叶花「…しかし、このままじゃ向こう側が一気に劣勢になっちゃうなぁ。瞬殺する作戦は良いんだが、持久戦になると逃げ場が無くなるし…」

トントン…

叶花「お、来たか。は~い開いてるよ」

真琴「…パパの方のマシンは大丈夫?」

叶花「ま、システム自体は問題ないが、セカンダリHDDのMBR(マスターブートレコード)は見事にお釈迦。でもプライマリーは活きてるから問題ないぞ?」

真琴「う~ん…、ちょっと沙奈ちゃんが思った以上に躊躇しちゃってるから、押しの強い誰か…ってよりもめぐちゃんと私が交代…かな?」

めぐみ「…そうね。どっちも手の内は見えちゃってるし、まこちゃんが来たって事は、沙奈も手を出し倦ねてるのは間違いないし、ねっ」

叶花「それなら話が早い。じゃあ…お互いそれで良いのだったら、挑戦してみぃ。新しい視点から物事を見直すのも刺激になって良いだろう」

めぐみ「でも…これじゃ叶花側が不利になるんじゃない?」

叶花「ん~、とはいえこれじゃあ沙奈が自宅からスペックの高いマシンを持ってきた意味が無くなっちゃうだろ?」

真琴「…そうだね。ちょっとこの流れのままだと沙奈ちゃんのモチベーションが下がっちゃうよ」

めぐみ「まぁ、2人がいいって言うのなら…」

ちさと「えっと…私は?」

叶花「ちさとは…あたしが人質に貰ってもいいか?」

めぐみ「クスッ、いいわよ~。ちさともその方が本望でしょ(笑)」

ちさと「う~ん…、人質よりも「お嫁さん」がいいかな?」

めぐみ「はいはい(笑)じゃ、私が沙奈の方に付くね」

バタンッ

叶花「さてと…MBRを弄るのはさすがにお互い痛いから、これで抑止力にはなるし…それ以前に、真琴がアカウントのパスワードを変更すれば、そうゆう事態は回避されるだろう?」

真琴「…だね。積極的になっためぐちゃんがどんな手段で来るのか見てみたいし」

ちさと「お姉ちゃんが本気出したら…ちょっと面倒かも」

叶花「だろうなぁ。どちらかが口火を切らない限りは、いつまでたっても進まない持久戦になるだろうし、最初から飛ばして来るんだったら、戦略が丸ごと変わるだろうしな~」

真琴「へぇ…、パパは良くみんなの事を観察してるんだね」

叶花「そりゃそうだ。同じ門下生でもそれぞれの特性は全く違うんだから、アプローチの仕方も全くの別物になるって訳さ」

ちさと「確かに、まこちゃんと私だと全く違う特性だもんね」

叶花「そ。でも、勉強だけがその視点ではないのさ。同じ問題を解いても4人とも全く違う答えを出してくることもあるぞ?」

真琴「じゃぁ…今出してる問題も、実は昔は沙奈ちゃんやめぐちゃんも解いてきたのもあるんだ」

叶花「そ。実は過去にあの2人が解いた事がある問題も結構多いぞ。方針に大差がなければ、達成度も判るっていう利点もあるしな。ちなみに、お菓子の好みも4人ともバラバラだわ」

ちさと「へぇ…、何かお菓子を揃えるのだけでも大変そうだね?」

叶花「いんや~、好みが何かを知るのは結構楽しいぞ?お陰様で色々なお菓子を食べてきたなぁ。さてと、リセットがかかったからジャンパ挿し替えないとな…。あ、この現場はナイショな?」

真琴「そうだね。基盤の上見て理解出来ちゃったら…すぐに突破されちゃうよね」

ちさと「へぇ…って、ケースの裏に全部のピン配列が貼ってあるんだ。これじゃあ丸わかり過ぎるよ~!」

叶花「だな~。COREi7はCPUに沢山の機能を積んでるから、マザボ自体はシンプルだしな~。猛者だったら、ちょっとした不良位だったら自分でハンダ付け出来ちゃうだろ。…っと、これでconfigモードに入って…」

ちさと「あれ?通常起動だと3つともモニターに表示されるのに、BIOSのconfigモードだと真ん中だけ?」

叶花「そ。その素直な性質もまた楽しいんだわ。グラボ1枚で快適さが変わるんだから、いい時代だよ」

真琴「へぇ…、そんなに動作設定が色々と調整出来るんだ…」

叶花「GUIの時代でも、コマンドを知ってて損はないのがこうゆう設定の出来る理由さ。よっと、これで設定が終わったからジャンパを通常の位置に戻して…っと、これで再起動」

真琴「え?…無線のキーボードからリセットかけられるの!?」

叶花「ん?その仕様がないと、キーボードが無いって事だけでマシンが起動しなくなるんだよ」

ちさと「ん~、こうゆうのは見てて楽しいなぁ♡」

叶花「はははっ、ちさとらしいなぁ、その発想(笑)」

ちさと「え?そうなの?…お料理よりこっちのほうがカンタンでいいし、パターンを覚えるのも、機能を探すのも、単純なボタンが並んでるだけより何でも出来るから楽なんだけど?」

叶花「それは理工系な反応だわ。理系女子はモテるぞ~」

真琴「…確かに、大学の理系では女子は少ないし、1人居るだけで雰囲気が華やぐもんね」

ちさと「う~ん…モテることにはあんまりメリットが感じられないかなぁ…」

真琴「…らしいよ、パパ(笑)」

叶花「そこで素直にトスを投げられても困るのだが…まぁ、好かれること自体は悪い気はしないからどれもあり、か。で、ちさとの「てとら」の上ではアクセスしてるのが誰かは判るか~?」

ちさと「沙奈ちゃんは…ログインしてないから再起動中、かな?お姉ちゃんは普通にログインしてる~」

真琴「じゃあ…私はパスワード変えたからログインするね。…どのみち、シーケンシャルキーは共有しちゃってるから、解読はそんなに難しくないけど…」

叶花「…だなぁ。一度でも共有しちゃうと、暗号の半分は解けたようなモノだしなぁ…」

ちさと「質問~!何で共有しちゃうと暗号の半分が解けちゃうの~?」

叶花「ん?例えば128bitで暗号化しても、一部を解釈する為には送受信の窓口を開ける必要があるんだわ。そうすると、窓口の分だけは共通のキー…要するに合鍵が存在するって考えるのさ。ただ、全部見せるか、一部見せるか、完全に隠すかの3通りが存在するんだけど、全部見せてしまってれば鍵は必要ない。全部隠すのならば鍵は丸ごと。一部見せるのなら鍵が半分。確かに128bitの暗号を解くには相当の計算が必要だけど、鍵が半分あると…仮にカンペキでも64bit程度の暗号にしかならない。但し、カンペキなんてものは存在しないから、残り半分のキーがあると残りはある程度パターンが類推される。だから、信頼度がどんなに高くても…0か1かの2種類しか存在しないから50%平均と見積もる。さ、じゃあ…ちさとは暗号の信頼性から考えると何bitに丸められちゃうか解いてみ~」

ちさと「ん~、説明は長いけど…仕組みはすぐ判った。もし半分解けちゃってたら暗号の鍵は32bitしか無くなっちゃう」

叶花「それで正解。32bitなんて、そこそこ新しいCPUや分散演算ユニットを使えばあっという間に解ける。確かに232=4,294,967,296とかいう一見大きそうな数字に見えるが、計算はあっという間なんだわ。仮にCPUのクロック数が2.0GHzだとしたら、1秒間に20億回計算が可能。フルに計算に割り当てれば2秒ちょい、これでコア数が4つだったら0.5秒、HTTを使えば0.25秒…但しこれは全部をMAXにした場合だから、実際にはそこまでの時間はかからない。例えば…真琴のシーケンシャルキーの考え方だったら、予想分岐も可能だから0.2秒は余裕で切れるタイムが達成出来るのさ」

真琴「えっと…そこまでは考えてなかったんだけど…その方式で128bitを解くには…死ねそう…。でも元に96bitはメインフレームやスパコンでそこそこの時間で解けるから、NASAでも96bitは廃止予定だよ…」

ちさと「そっかぁ…共有はそんなに多用しちゃいけないんだね」

叶花「ま、キーを盗む目的でない限りは、共有はそれなりに暗号の意味がある。もし想定外で解かれてしまったら乱数表を入れ替え…て所かねぇ…。ただ、これで「256bitならどうだ!?」何てやってしまったら、身内でも暗号がほぼ解けない。解読出来る位置にある人間でも、時間がかかりすぎて実用的じゃない」

ちさと「う~ん…やっぱり難しいなぁ」

真琴「パパは、マシンのリセットとケーブルの除去は片付いた?」

叶花「ま、ボチボチかな?これで起動スイッチを入れれば完了。あ、煮詰まった時の為に、NAS上に2人打ちの可能な麻雀でも入れておいて、それで勝負を付けてみてもいいかな~」

ちさと「へぇ~、そんな便利なのがあるんだぁ。…ちなみに4人打ちは可能?」

叶花「うん、それなりに可能。しかし…これで決着がつくのだろうか…?」

【真琴】 いつまでも埒が明かないので…(4)

【4/3正午過ぎの沙奈サイド】

私は、沙奈ちゃん側の陣営についた。別に、CEOだからとか、沙奈ちゃんが孤立しないようにするとかのつもりはない。強いて言えば、あまりアソシエイト・プログラムをサイト上に置いて欲しくないから。

確かに、お買い物はいっぱい出来るようになるけれど…本来、商売をそこまでガメつく収益を追求すると、スポンサーの都合のいいような文章しか書かなくなるのが一番の理由だ。

でも、実際のサイトの維持負担は、他の誰でもなく一応は社会人であるパパが殆ど賄っている。もし、何らかの広告収入で負担の還元がなければ、一気にこのさななねっとぷろじぇくとは、組織として解体してしまう事になる。

それを考えたら、沙奈ちゃんの言うことはもっともだけど、それは沙奈ちゃんにとっては可処分・不可処分はともかくとして、空から舞い降りてきた上手く出来過ぎている財産。

もし、沙奈ちゃんがそれを判っていないのであれば、私の立場は中立だ。その証拠に、パパからはコッソリとハブとルーターの間を繋ぐ伸縮自由なLANケーブル、そして沙奈ちゃんからはUSBメモリーを受け取っている。

要は、私は二重スパイだ。

沙奈「さてと…マシンは立ち上がったわ。でも…まこちゃんはこっち側でいいの?パパと対立しちゃうことになるでしょ?」

真琴「パパは…判断は私に任せた…って言ってたし、沙奈ちゃんが怒る理由も納得がいくから」

沙奈「あ~ん、まこちゃんそんなに良い言葉ばっかり言ったら、私の本当の妹にしたくなっちゃうじゃん~!」

真琴「でも…、学校が始まってからは、お姉ちゃんと顔合わせることが多くなるけど…大丈夫なの?」

沙奈「ん~、対立の構図はあくまでも私と叶花だからそれは心配しなくてもいいよ。そもそも学科が別だしね。校舎内ですれ違わない限りは会うことはないでしょ。会ったとしても、無言の笑顔で手を振り合う…そんな所かな?」

真琴「…色々と救われてる所は大きいのね。前年度までは隣のクラスだたから、廊下に出たら当たり前のように会って話をしてたのとは変わっちゃうんだ」

沙奈「う~ん…そこが微妙なのよね。共通の友達が多すぎるから、お互い色々と聞かれあうだろうけど、どう答えればいいのかは難しいかもね」

真琴「…何か、前のほうが良かったのかも?あ、そういえば…2人って喧嘩したことはあるの?」

沙奈「そうねぇ…ちょっとした口論になったことはあったけど、お互いサバサバとしてるから「まいっか」で終わっちゃったり、かなぁ?」

真琴「…そうなんだ。仲が良くて羨ましい」

沙奈「あれ?まこちゃんってちさととあんまり仲良くないの?」

真琴「微妙…かな?パパの恋人を公言してるちさとにしてみたら、私は前妻の娘、って感じになっちゃうのかな?従姉妹なのに、なんか変な関係だよね(笑)」

沙奈「ど?あの二人を引き離してみるつもりはあったりする?」

真琴「…それは私にも出来ないな。確かに、血縁的には困った話なんだけど、お互い信頼しているんだったら…間に入って関係を壊したら、私が悪者になっちゃうもん」

沙奈「そうだよね。私もさすがに、色々と禁止はかけられないわ。多数決を取ったとしても、ノーコメントばっかりだろうし、どこかの知らない馬の骨が転がり込んでくるよりは、遥かに扱いがカンタンだし、不明瞭もない。それこそ、ちさとが家に居なかったら、先ず間違いなく「叶花の所に行ってるんだな」になるハズだし」

真琴「恋人の家に泊まり込んだ、何て事があったら普通は大問題になるけど、姪が伯父の所で泊まりこむ事自体は、何も変なことはないし…」

沙奈「変な祝福のされ方の「お付き合い」だよね(笑)」

真琴「娘で従姉妹な私も、何か微妙な関係だなとか感じながらも容認してるから同罪でしょう」

沙奈「めぐみとおんなじ事言ってる~(笑)妙な所で従姉妹って似てるんだね~」

真琴「あははは…。でも、ちさととは意見のすれ違いで、結構よく喧嘩するよ?」

沙奈「で、その度に叶花が仲裁役になるんだ?」

真琴「ううん、パパは見守ってるだけ。口出しすることは殆ど無いよ?めぐちゃんだったら、かなり積極的に仲裁するけど…」

沙奈「そっか。叶花もめぐみもアプローチは全然違っても、どちらに肩を持つ訳じゃない方法を考えているのね」

真琴「そんな感じかなぁ…。あっ!パパのメインマシンがログオフした。…再起動?それともブラックボックス化?」

沙奈「…探ってみる?めぐみのマシンとは共有可能?」

真琴「あ…、沙奈ちゃん、ローカルエリアの接続…気づいてたんだ」

沙奈「その位はお見通しよ。無線LANで飛んでる時点で、共有が可能な事位は判るからね。でも、何でNASがローカルエリアで、殆どプロテクト無しな状態で繋がるのかしら?」

真琴「…う~ん…」

沙奈「まいっか。お陰ですぐにNASを人質に出来たし…」

真琴「…じゃあ、NASだけじゃなくて…あっちのメインマシンをロックかける?」

沙奈「そうねぇ…。ロックだったら一瞬で気づかれちゃうハズだけど…まこちゃんだったらどうする?」

真琴「めぐちゃんが軍師で付いているんだったら…遠回りな事をしてる暇は無いハズ…。だったら、ログインした瞬間しか狙えないのは間違いないし…私のアカウント使ってリモート可能だから…、完全に乗っ取るか、息の根を止めるかのどっちか…」

沙奈「へ?…乗っ取りはアリだけど、息の根を止めるのはちょっと攻撃が大きいような…」

真琴「もし…パパが本気で防衛かけるんだったら、再起動の瞬間しか隙はないハズだよ?乗っ取る事が可能なのは、重々承知のハズだから…、そこでシャットダウンかけられたら私もアウト…。なら、ほんの最初しか勝負が出来ない…。Webサーバーは後回しでもいいから、今はメインマシンからの制御が出来ないようにする位しかない。沙奈ちゃんは、システム一連のシーケンシャルキーは持ってる?」

沙奈「うん、全部のパスワードを探るにはそんなに時間はかからない。でも…そんなに派手な動きを見せたらアクセスログで一発でバレちゃうよね?」

真琴「なら…1秒に1回でネットワークトラフィックは監視が可能だから、0.2秒に1回のアクションを繰り返してアクセスをフラットにすれば時間は稼げるよ?」

沙奈「そっか…。あっちは本気なのね。じゃあ、最初のアクションはまこちゃんに頼んでもいい?」

真琴「うん。…再起動は多分もうすぐ完了するから、勝負はその1回だけ…」

沙奈「うん。…でもOSは飛ばさない方がいいわよ?向こうも復旧に時間がかかるから、長期戦になっちゃうし…」

真琴「それは大丈夫…って言うより、パパはフェイクを使うハズだから、ログインしてコマンドを1つ送る位で再起不能にはならないし…、あ、来た。ログインして、コマンドを1つ送って私はマシンを1回落とすね」

沙奈「うわぁ…、凄い緊迫戦だね」

真琴「これで完了…。もう1回立ち上がるまではちょっと時間がかかるから、それまでの間はめぐちゃんのマシンのパスワードは…このUSBメモリーに元キーがあるから、これでシーケンサーをかけて乗っ取る事が可能か試してみて?」

沙奈「う…うん。で、まこちゃんは何のコマンド送ったの…?」

真琴「多分…向こうはセカンダリーのHDDが表に出るようにしてるハズだから…セクターの0~1までをnullデータで埋めた…」

沙奈「え?…ブートセクターを使い物にならないようにしちゃった、の…?」

真琴「うん…。でも、システムは別のディスクの筈だから、仮想メモリーが一時的に構築出来なくなってる状態なだけ。パパなら…復帰方法は一発で見抜ける…」

沙奈「ならいいんだけど…、データが飛んだら洒落にならないような?」

真琴「…それはあり得ないよ。沙奈ちゃんのディスクの2倍を越えてデータを抱えてるから…それを全部消すのは不可能だし…」

沙奈「…さすがに後で追求されるのも困るから、どうなってるか見に行って貰っても…いい?」

真琴「うん、そうする…」

ガチャリ

そして私は自分の部屋からパパの部屋に移動する。

【めぐみ】 いつまでも埒が明かないので…(3)

【4/3正午頃】

部屋の場所は確保出来た。これだったら、叶花の言うとおりの「あるもの」を持ち込んでも困らない。事情が事情故に慎重にならないと困るのは確かとして、正直、沙奈も叶花も大人げない。

それはさておき、何やら廊下を往来する微かな足音が聞こえる。気がついているのは私だけか、それとも叶花も父親の直感として捉えた上で、判っていながら気がつかないフリをして冷静なのか、この少しの緊張感を楽しんでいるのかは判らないが、モニターを冷静に眺めている。

しばらくすると、足音が遠ざかっていった。その後、微かに食器の触れ合う音がする。一瞬、頭を上に挙げてから顔を右のモニターに移してアイコンをクリックする。すると、控えめな音でBGMを流す。

あれ…?定番なJ-Popやアニソン系じゃなくて、ドイツの正統派なビアホールで流れているような、軽やかかつ間違いなく空間を楽しんでいるような音楽だ。もし、私の勘が確かならば、明らかに「ドアの向こうの誰か」を迎え入れるために流している。

ちさとは、微妙な顔をしながら3つのモニターを往来するカーソルを目で追いかけている。最初は…何でモニターが3つ?何の意味があって…?と感じていたが…これでようやく理由が判った。

左のモニターでは、ネットワークのトラフィックと、データ共有NASのアクセスを常時監視していて、正面のモニターでは複数のプログラム言語で整合性を計る為に、着々と手が加えられている。そして、2つのモニターでは入りきらない表示が、次々と右のモニターに投げられていく。そして、その隙間を丁度埋めるようにプレイリストとと一体化したプレーヤーがBGMを奏でている。

電気代はいくら省エネとは言え、少々無駄かもしれないけど、空間的な無駄は全くない。そして…PCからのBGMのボリュームを1つ2つと上げてると殆ど間を置かずに…

コンコン…

ドアをノックする音。

叶花「ほい、どうぞ~」

真琴「…そろそろみんな喉が乾く頃かな?って時間だしお茶を淹れてきた」

めぐみ「あら、まこちゃん気が利くわね~。どうもありがと♪」

ちさと「わ~い、紅茶だ~ヽ(=´▽`=)ノ」

叶花「お、サンキューな。そこのちゃぶ台にでも置いていてくれるか?」

真琴「うん。ところで、何か進展はあった?」

めぐみ「う~ん…どんどん複雑なプログラムになっていってる」

叶花「ま、複雑って言っても、あくまでも「定義から外れない」ようには出来るからまだマシなほう。少なくとも、このブログを組み立てた時よりは何十倍もラクだわ。ところで、テーブルの数は足りたか?」

真琴「うん、それは大丈夫。それに、ちょうどいい大きさのがあるから、お布団も敷ける」

叶花「お、そこまで考えてたか。サンキューな。ん~、そろそろ沙奈が来る頃だな」

ちさと「え?そんなに早く来れたっけ??」

叶花「荷物の量が多いから、ライトバンあたりで運んでくるだろ。臨時の駐車場も手配しただろうし。だから、電車で来るよりははるかに早いわ」

めぐみ「あ、そういえば沙奈も運転免許持ってるもんね。若葉マークだけど…」

叶花「確かに若葉だが、運転センスはいいぞ。めぐみと誕生日がかなり近いから、同じ日に取得したし、仮免取ってからはあたしが同伴で教えてたからなぁ。真琴とちさとも同じような感じで取得することになるだろう」

ちさと「そうだね~。もし、まこちゃんと私が何も問題なく一発で合格すれば、全員が18歳なりたてで免許を取ったことになるもんね」

めぐみ「そうね。私はママに似たのかあんまり運転のセンスは良くないけど、沙奈は若葉を付けなくても十分な位だからね」

真琴「うん。パパみたいにスピード出し過ぎないし、安心して乗ってられるのは確か…」

叶花「これこれ、あたしは無事故無違反のゴールドだってば」

ガチャリ

沙奈「誰か手伝ってくれる人いる~?」

叶花「じゃ、ちさとと真琴、荷物は頼んだわ」

ちさと・真琴「はーい」

PCからのBGMがまた、1つ2つボリュームを下げる。

叶花「…さて、と。沙奈のセットアップが済んだら、こっちもガチで行きますかね」

めぐみ「本当に手加減はしなくてもいいの?」

叶花「プログラミング言語を最低4つは判る相手に手加減は要らないだろう。それよりも、真琴は間違いなく監視を続けるから抜け道はないし、マシンスペックは全部合わせたらあっちのほうが明らかに上だからな」

めぐみ「それなら、殆ど対等ね。多分メインマシンを強引に持ち込むだろうからCore i7 4930Kと16GB。それだと叶花のマシンじゃとても追従出来ないわよね」

叶花「だな。めぐみのマシンはどんなもん?」

めぐみ「3740QMの12GB。まこちゃんのマシンは?」

叶花「3840QMの12GB。それだったら、処理そのものはほぼ対等だな」

めぐみ「メイン機がちょ~っとパワー不足かもしれないわね。とは言っても回線速度でそこまで大きな違いが出るわけでもないし」

叶花「そりゃその通りだ。とはいえ、HDDの運用数の多さ、グラボの機能とCPUをOCかましていれば、メインマシンも最大で3.8GB超えてくるし、マザボがEXTREMEだから意外な処理能力を発揮する。ま、何よりもちさとがこっちに付いてくれるなら、iPad miniの資産も活かせる分有利になる」

めぐみ「わぁ、廊下で思いっきり大搬送をしてるわね…」

叶花「本気で4930K持ってきたか…、かなり重たいだろうに。さ、起動したかどうかはSkypeでログインで判るから、そこからスタートか。で、めぐみは何をする?」

めぐみ「監視。特に消去ログの削除とサイトの設定変更・管理…かな?」

叶花「そか。考えていたよりも裏側の作業だな…」

めぐみ「さすがに、沙奈がそこまでの手段を使うというのなら、私みたいな防波堤が居ないと私達が押され負けしちゃうでしょ?」

叶花「…それもそうだな。しかし、沙奈が4930Kじゃ余程のことをしないと、あたしが860じゃ力不足だなぁ…」

めぐみ「あら?GeforceのCUDAの分散処理の数は、かなりの大きな収穫を産み出すかもしれないよ?それ以前にノートPCだと、グラフィックは全然、デスクトップ機には叶わないし。その辺りがタワー型PCの強みでしょ?」

叶花「だな。HDDの容量でいけば、こっちのほうが上だから、どんなに多い容量でもデータ交換用のストックは幾らでも用意して置けるしなぁ」

ガチャン

ちさと「ただいまぁ~。設置は完了したよ。あとは、起動を待つだけ…かな?」

叶花「早っ!…まぁ、もっとも、準備のいい沙奈だったらケーブルにラベル入れてあるだろうから、配線だけだったら5分で可能だしな…。あとは立ち上がるのを待つだけ、って所かな?」

ちさと「うん、そんな感じ。でもまこちゃんはどうゆうトラップを仕掛けてくるか…が未知数よね。基本的に、サイトで動くブログとか掲示板みたいなののの開発には手を出さないから、何が変わるのかすら判らない…」

叶花「全くの同感だわ…。あ、Skypeに全員のマークが並んだ。さて、どう操作をすることを考えているんだろう?それ以前に、BOTはこのローカルマシンで動くだけの仕様だから、止めようにも止まらないはずだけど…」

めぐみ「もし…まこちゃんが叶花のPCにバックドアを仕込んで合ったらどうなるんだろ?」

叶花「そうだなぁ…解けない暗号と、メモリーに展開して実行待ちをするようなアプリケーションは、読めるハズがない。せいぜいで大量のスパイウェアをブログに埋め込むことしか出来ないだろうけど、そんなバレバレな事はしないだろうし、その類は間違いなくウィルスと判定されて、消されるのがオチだからなぁ」

めぐみ「それで、あっちの2人はどうやって接続してくるのかしら?」

叶花「ほぼ間違いなく、沙奈はCATV網の接続。真琴はワザとローカルエリアで繋いでトラフィックの異常を探すだろう。その辺りはお互い様、なのだが。ちさとのWi-Fi接続と対抗するにはこれしかないだろ」

めぐみ「まぁ…LTEの速度を考えたら、光フレッツ・マンションタイプと大差ないところまでの速度が出るから、それを活かすのは思った以上に良いインフラクチャだしね。ねぇ叶花、…絶対にちさとは見方につけて損はないから、上手にコントロールしてね」

叶花「ん~、何か言葉に含みはあるみたいだが…ちさとは敵には回さないからそれだけは安心しな。な~、ちっさと~♪」

ちさと「うんっ♡ でも…あの2人相手に、どうにかなるのかなぁ?」

叶花「こっちも、それなりの覚悟で居るから心配はしなくていいさ。情勢の見極め位は何も間違えることないしな~」

めぐみ「う~ん…、万が一で処理が追いつかないと、HDDがお亡くなりになる可能性は十分にあるわよね?」

ちさと「え?そんな裏ワザってありなの!?」

叶花「うん、それはお互いにあり得るし、沙奈の方のHDDが飛んだっていうのなら…結構被害が甚大なんじゃないかな?」

ちさと「でも…それは叶花も同等なような…?」

叶花「んなもん、7TBものHDDでカバーしてるから、仮に2つHDDがお亡くなりになっても全然困らないさ。もっとも、MBR(マスターブートテーブル)をふっ飛ばすようなトラップは覚悟しても良いのは確かだが」

めぐみ「MBR…ねぇ。でも、それってアドミニストレータ権限が無いと出来ないでしょ?…まこちゃんが自分のアカウントを飛ばすような特攻はしないだろうし…」

叶花「アドミニ権限でも操作出来ない部分てあるだろ?もしOSを乗っ取れるのだったら…ってゆうか、その方法を見つけ出しているのだったら、真琴にもトリガーがあるってことさ」

めぐみ「う~ん…、あっ!確かに拒否の出来ない操作は存在するわね…」

叶花「先に突破したのを気づけば、すかさずシャットダウンすることも可能。それで無理そうだったら、プライマリーのSATAを引っこ抜くってゆう物理的な方法もあるが…復旧するのは大変だろうな」

ちさと「…親子喧嘩でそれってあり?」

叶花「いやいや、喧嘩じゃないからそれもありなんだわ。ちなみに、1発目からそれをかますんだったら、もう準備は出来てるだろう。…さて、一時的にタワーの蓋を外しておくか…」

めぐみ「あ、上り回線が跳ね上がったわよ」

叶花「NASのステータスは?」

めぐみ「完全ロック状態になってる…」

叶花「ふぅん…、じゃあ囮にスワップとページファイルを別ドライブに移して再起動かますか…」

めぐみ「迎え撃つ、って訳ね」

叶花「おうよ。どのみちそのドライブは、最初から死に体だって想定して分けてあるからさほど問題にはならないしな」

ちさと「ん…?で、どの位のドライブの量が一瞬で飛ぶの?」

叶花「ざっと320GB。モバイルだと致命的な量だけど、デスクトップ機だったら無視しても良い範囲」

ちさと「何か…それってあり得ない量なんだけど…?」

めぐみ「狙い方次第では、2TBを一瞬でお釈迦にする方法だってあるのよ?ま、それを回避するための再起動ってこと、かしらね?」

叶花「さすが、めぐみは気がつくのが早いな」

めぐみ「さすがに、妹同然の従妹に完全に敗北しちゃったら、私の立場が無くなっちゃうでしょう(笑)」

【ちさと】 いつまでも埒が明かないので…(2)

【4/3午前中】

叶花とお姉ちゃんは、BOTの仕組みを変えている。時間や環境だけじゃない。リアルタイムとBOTの垣根を取り払える仕組みにするだけじゃなく、今度は会社として取引先相手との交渉も始まった。

沙奈ちゃんの作戦がどうなるか未知数なのもあるけど、本気で話がこじれたら、最悪の場合は会社そのものが分割して、TOBを行使して子会社化することもあり得るから、当然と言えば当然だ。小林一三五島慶太のような無茶な手腕が、何故成立するのか位は判っている。

確かにお爺ちゃんは、その道の専門家だけど、叶花はそれにすがって泣きつくような事はしない。叶花も何故か、2年間も暇を見つけては(私が来ない限りは)図書館に居着いて本を読み続けていた。

めぐみ「Twitter側の調整は完了。メインマシンの動作は制御しきれそう?」

叶花「大体、骨格は出来上がったのだが…当初の設計のままだと、どうしてもソースが4つ以上同時に存在しないとリピートするんだわ。強制停止機能は万全だが、万が一で夜に寝ている間に最後まで読み込んじゃったことを考えたらソースが6つ…」

めぐみ「うわぁ…いくら時間になったら正確に吐き出されるようになっても、既読だらけじゃ逆効果よね。プログラム、ちょっと変える?」

叶花「そうだなぁ…、Twitterのみで動く設定の方はちょっと継続が難しいな…。それこそ、時間がいくら正確でもヒューマンブレインが追いつかない」

めぐみ「そうよねぇ…確かに「人間が制御する」んじゃなくて「機械に人間な制御される」構造になったら、つぶやく意味が無いもんね。人間が単純計算可能なものといったら、何かの単純な倍数でなきゃ、中間制御そのものが不可能…」

叶花「せいぜいで、飯の時間だけを定数化させる位が限度。但し、その場合は飯の時間の前後だけ代替の空白BOTが割り込んで、本来のBOTを一時的に停止させる位しか出来ないわ」

めぐみ「コメントにならないコメントねぇ…。それじゃあ「デバッグモードで動いてます」って明示したのと全く変わらないし、コメントそのものの責任は誰が持っている?になるわよね」

叶花「その通りなんだわ。単純倍数で定時連絡を回避することは極めて難しいことになる、もしくは本当に限られた母数もしくは開始時刻を厳密に設定する必要がある、のどちらかだ」

めぐみ「なら、リピートを無くして、タスクスケジューラーでロケットの打ち上げ時間みたいに、細かく決められた時間にBOTの打ち上げ。それで、もしBOTの最後まで行き着いた場合は、代替BOTに任せる…かしらね?」

ちさと「何か、全然判らない話ばっかり~!!」

叶花「そりゃ、判ろうって言ったら「未来を予測」するどころか「未来を完全に想定されたものにする」になるから、難しくて当たり前だわ」

ちさと「本当だったら「何もコメントしない」とか「何も情報を発信しない」が一番ラクって言いたいけど、それやっちゃったらソーシャルネットワークの意味が無くなっちゃうし…」

叶花「うん。ちさとの考え方はある意味正確なんだわ。一番楽な生活をしたいのなら、間違いなくソーシャルネットワークサービスは必要悪と言うのが正解。どうしても話をしたいのならば、ケータイの存在しない時代はどうやってコミュニティを構築していたか?を知ることだ」

めぐみ「まさにそれって「コミュニケーション技法」そのものね。かなり専門的な分野だから、そこらのどこかの大卒程度じゃ解けないでしょうね」

叶花「だな。心理学か神経医学でも履修しないと普通なら解けない。でも、ちさとはその入口を開いてしまった、といった所かな」

ちさと「へ?それってどういう意味??」

叶花「コミュニケーションの一番最初は「沈黙」「無視」から始まるんだ。しかも意識的にではなく、純粋な「無意識」だからな」

めぐみ「へぇ、それは初耳。何か誰も教えてくれないような内容ね?」

叶花「ああ。そこらのてきとーな大学でてきとーに心理学をかじった人間でも、そこまでは追求しないだろうな。でも、世間ではそれが当たり前なんだわ。無意識だから判らないだけのこと」

めぐみ「なんか…叶花の今回の挑戦は、ほとんど喧嘩を売ってるような発言ね?」

叶花「「売ってるような」じゃなくて「喧嘩を売ってる」んだよ?こうやって、公になるブログでこれだけ言えば明らか過ぎるだろ」

ちさと「へぇ…普段の感じと全然違うね?」

叶花「そりゃ、相手次第だからな」

ちさと「へぇ。で、今回の相手って誰?」

めぐみ「あら、それは私には判ったけど…叶花は教えてくれないハズだよ」

叶花「よく判ってんじゃん。思い当たる所のある人間が気づけばそれで十分だよ。強いて言えば、孤独になるのが怖いって感じる人間でも、誰でも最初は「沈黙」と「無視」から始まるんだよ。それこそ「無意識」だ。孤独を怖がる人間でも、必ず人生の何処かでは孤独な時が存在するんだよ。大事な所だから二度繰り返したけどな」

めぐみ「真似するべきかどうかは知らないけど、叶花は後ろ盾のある相手でも、絶対にちやほやしたり甘やかしたりはしないのよ」

ちさと「後ろ盾…って例えば偉い人のこと?」

叶花「偉いというかどうかは知らないけど、少なくとも日本には一番偉い人は誰一人として存在しないよ」

めぐみ「あはは、日本国憲法まで引っ張ってきちゃうのね~。別に全部読めとは言わないけど、機会があったらちさとも最初の方をちょっと読んでみるといいよ。それだけで理由は判るから」

叶花「まぁ、理由は判るだろうけど…それで理解をする事自体は難しいだろうなぁ。50歳をとっくに過ぎた人間でも、無駄に頭を下げるような世の中だから」

めぐみ「そうねぇ…、叶花はかなりその辺りの割り切りは凄いよ。ほんの一例だけど、社員数が5万人を超えるような社長の息子…時期社長になるけど、その教育係になった時は絶対にちやほやしなかったよ。周囲はみんな甘やかし放題だったみたいだけどね」

叶花「ああ、あの話かぁww。そりゃ考えるのにはいい材料だ」

めぐみ「で、その社長の息子が説教に逆ギレして「文句を言うのは勝手だ。でも説教されている理由が判らないのだったら頭を冷やして来い。それでも判らないならあんたの親父にでも聞いて来い!」って言ったのよ」

ちさと「ほぇ!?…でそれってクビにでもなりそうな話…だよね?」

叶花「それでクビにするような社長だったら、その会社は息子の代で潰れるだろ。それこそ、息子を甘やかしたって、会社にとっては何も良いことはない。そんなのは社長だって重々承知だから、何らお咎め無し」

めぐみ「ね、教育係としては適任でしょ?(笑)そういう割り切り方の考えの持ち主なのよ」

叶花「とまぁ、話を戻して…ケータイの無い時代はどうやって連絡を取ってたか知ってるか?」

ちさと「ん~、公衆電話からかける位なら思いつくけど、今は全然無いよね?」

叶花「うん。それで半分は正解。ところが、恋人相手に電話をするとしたら、家の人が出るのが割と当たり前だから、かなりの勇気が必要だったんだよ。でもな、それをどう吹っ切るかで気持ちの重さも判るんだ」

めぐみ「そうよね。もし彼女のお父さんが電話に出たら、緊張度は最大になりそう」

ちさと「あんまり実感は沸かないけど…きっと、かなり緊張するね。でも、その勇気が無い場合はどうやって連絡し合うの?」

叶花「ポピュラーだったのは…交換日記かな。部屋を片付けて、過去のそんなものが後から出てきたら、多分脳みそが沸騰しそうになるだろうな~」

ちさと「それだと…遠距離恋愛は大変そうだよね?」

叶花「電話代は凄いことになるけど、どっちから何時にかけるって決めておいてたんだよ。ちなみに、不特定多数との交流を図るのだったら、アマチュア無線っていう手段もある。資格は必要だけど…4級位だったら小学生でも持てることあるぞ?」

ちさと「あ、結構色々な手段があるんだね。面白そう~」

叶花「な?だからソーシャルネットワークサービスが本当に必要か?と考えるのさ。確かに、意外なきっかけでとても仲良くなることはあるけど、それ以外の関係は軽薄なもんさ。それこそ自分のサイトでBBSを立ち上げてたり、チャットをしてた時のほうが、人間同士の繋がりは強かったよ」

めぐみ「さぁて…、正確な時間に動いているBOTが停止した時に、代替が動くかどうか?も確認してみないと、先が見えなくなりそうよね」

叶花「仕方ない…ちょっと時間を計算してみるか。ついでに、本当に【SANANA.BOT】な風に、これはボットですって表示が判る必要性があるのかも検討してみよう」

【真琴】 いつまでも埒が明かないので…(1)

【4/3の朝】

春休みの間は、みんなでうちに来て勉強(とはいいつつ、どちらかと言えば歓談)していた。ところが…

沙奈「こら、叶花!どういうつもりで勝手にこんなBOTの組み方をした!?」

叶花「どういうつもりも何も、右側に「Tweet Now!!」がついてるのに誰もつぶやかないからだろうに…」

沙奈「って、デバッグを大してしないうちに、何でこんな面倒くさいプログラムを組んだのか、そのこと自体が知りたいわ!!」

叶花「だから、あのとんでもない量を吐き出すような仕様は組み換えたろうに!」

沙奈「で、直して謝罪に回るからそれでいい、どころかmixiに通報されてるでしょ!?」

叶花「ま、通報してその結果「公式アプリのBOTを推奨」とはしたが「禁止措置」にはならなかったろうに。以前のように強引な事をしたらあたしが黙っちゃいないわ。もしアカウント停止だったら「うちらの会社」で強行手段を取れる事位は沙奈も知ってるだろ?」

沙奈「へぇ~、株式会社ミクシィの株主の権限を使う気なんだ。判った。そっちがそのつもりだったら、私も考えがあるわ!」

バタンッ!

めぐみ「…あ~あ。叶花、一番怒らせちゃいけない相手を怒らせちゃった」

真琴「…同感。パパ、後が大変なの判ってるの?」

叶花「怒りたきゃ、勝手に怒らせておけ。こっちにも対抗手段はいくつも存在するわ。おおよそ、沙奈がどういう事をするかは想定済みだわ。真琴、部屋にある程度の物が置けるように用意しておきな。ついでに、J:COM網のスイッチングハブのポートも開けておけるか?」

ちさと「へ?どうゆうこと、それって…?」

めぐみ「やれやれ…、私もノートPC持ってきておいて正解だったわ。まこちゃん、マザーズ2121の情報ってログとか取ってある?」

真琴「…あれ使うのね。ってことは、沙奈ちゃんじゃなくてパパに加勢することにしたんだ…」

めぐみ「そうしないと、叶花の「考え」通りだったら、ストックオプションを使って、うちの一番の取引先と株式交換しちゃうでしょう?それに…最近はちょっと、沙奈のCEOとして会社役員の束縛を強くさせすぎてるから、叶花が手を拱いているのは判ってたし…」

真琴「…確かに。そもそもの原資はパパが運用しているのに、広告に対しての制限を厳しくしすぎてる感じはしてた…。でも、アソシエイト・プログラムの使い過ぎは、サイトの体裁が崩れちゃうよね?」

めぐみ「う~ん…それは「使い方次第」なんだけどね。元々のサイトの契約条件を遵守するのだったら、叶花の方針は間違ってないのよ。もし、沙奈の言うとおりにサイト運営したら、一番の取引相手との契約条件に齟齬がでちゃうの」

真琴「…そうなんだ。それで、私は沙奈ちゃんの支援をしたほうが良くなるのね。もし…考え方に行き違いがあったら、私の判断で動いてもいいの?」

めぐみ「もちろん。まこちゃんだって役員なんだから、経営権は自分の判断で行使しても構わないのは当たり前でしょ?」

真琴「…ん、判った。じゃあ…ちょっとお部屋のスペース確保するからお部屋に行くね。3人とも色々と頑張ってね」

めぐみ「まこちゃんも頑張って沙奈の補佐をしてあげてね」

ちさと「ん~、私は自動的に叶花側の陣営になるの?」

めぐみ「それはちさと次第だけど…叶花と一緒にいたいんでしょ?だったら、何も確認する必要は要らないわよね?」

ちさと「うん。でも…これから何が起こるのか全然判らない」

叶花「それだったら、これから何が始まるのかを観察してればいいさ。あ、沙奈の荷物運びは手伝って貰っていいか?立場上、あたしは手伝うわけにはいかないからな…」

ちさと「ん…判った」

【ちさと】 筆記用具に定評のある三菱鉛筆!最高のノック式消しゴム

「さすが筆記用具に定評のある三菱鉛筆!最高のノック式消しゴム」

と、叶花の言葉を借りて紹介しまぁす♡
以前にノック式の消しゴムを紹介していたのですが、叶花の手にしてみたら「ちょっと太いかなぁ…」でした。

ちさと「叶花ぁ、今晩はデートに連れてってよ~!」

叶花「ん~、前回の記事の通りでかなりテンパってるんだが…」

めぐみ「ま、ひな形は出来上がったから、少し息抜きしてきたら?私は、その間近所の乙女湯温泉に行ってくるし」

ちさと「だってさ。息抜きにデートでもいいでしょ?」

めぐみ「まこちゃんは私と一緒に温泉に行く?」

真琴「うん。…デートに同伴するなんて野暮なことはしないし」

叶花「んじゃ、デートか。あ、買い物ついでだが…それでもいいか?」

ちさと「うんっ!早く行こうよ~♡」

と言った具合で、ショッピングモールまで歩いて行くことにした。ただ、何が欲しいのかはなかなか言わなかった。ん~、もしかして中学生に相応しくない場所?…な訳はないかww

叶花「ん、到着。明日の朝ご飯と、勉強の合間の甘味がないだろう?だからミスタードーナツ」

ちさと「わ~い、ミスドだ~!私はチュロスが好き♪叶花はフレンチクルーラーが大好きだもんね♡」

叶花「ま、4人分だから色々と取り合わせだけどな」

と、ドーナツを結構な数買い込んで、更に奥のパン屋さんでも甘くない惣菜パンとかを買い込んでいく。ん~、何かあんまりデートっぽくないけど、まいっか。

叶花「さてと…次は今回の本命だ。新商品の話を聞きつけて、欲しくなったのさ」

ちさと「ん~、文房具売場ね。あ、何かレイアウトが新しくなって品数が増えてる~」

叶花「そりゃそうだろ。4月の頭だったら、新年度の入学生とか需要が多い季節だからな。ついでに、そういう時は新製品も出まわるんだわ。あたしにとっては宝の山みたいな気分だな」

ちさと「本当に叶花って文房具が好きだよね~。私は…あんまり長い文章を書きたくないから、紙をお絵かきでデコる以外は敬遠しちゃうけどね」

叶花「あたしだって、中学の頃はそんなに文字を書きたくなかったぞ。でも…書かないと漢字って忘れちゃうんだよ。だから、今となっては大切なライフラインの1つだな」

ちさと「あ、だからお爺ちゃんに原稿用紙たくさん貰ったんだぁ。でも…キーボード打てば一発なのに、何で?」

叶花「400字詰め2~3枚にさらさら~って色々な案を書いておけば、Webサイトの文章とか、ブログに書きたいことがいつでも打ち込めるだろ?書き終えて、駄目駄目な文章だって判れば、打ち込む時にいくらでも手直し出来るしな」

ちさと「あ~、日本語の使い方に厳しいタイプだと、草案がなければ正書出来ないもんね。でなきゃ、ゴミ箱が丸まった紙くずでいっぱいになっちゃうし、勿体無いもんね」

叶花「ん?別に文章を書くための紙だったら、何枚使っても無駄遣いではないだろう?書いた分だけ実になるんだから」

ちさと「もし中学生の叶花がここに現れて、今の叶花がそんな感じな説教を垂れてたら凄く複雑な表情をしそうだね」

叶花「はははっ、そうだろうな。あ、これかぁ新製品って」

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ちさと「あれ?ノック式消しゴムって持ってなかったっけ?」

叶花「ああ、2本持ってるが…こいつは3つの点でミリ単位を上手に売り込んでるんだわ」

ちさと「へぇ?3つも盛り込んで、何で税込みでも¥76なんて異様に安いの?これじゃあ、似たようなのがダイソーに売ってるけど、それよりも安いんだから百円均一の立場が無くなっちゃいそうだね?」

叶花「まぁ、そのかわりリフィルのコストパフォーマンスはちょいと高いから、そこまで無茶な値段設定ではないだろ」

ちさと「んと…詰め替えが3本で税込み¥136…って、あれれ?それでも異様に安いよ??」

叶花「トンボ鉛筆のMONOは、普通の大きさだと適正な値段なのだが、ノック式だと高くなりすぎるし、細すぎて使い勝手が悪いんだわ」

ちさと「細すぎで…??んん?何か価値がよく判らなくなりそう…」

叶花「ま、他の買い物を済ましてから、家で3つの点について話したほうが早いだろ。で、ちさとは欲しい買い物はあるか?そんなに高くなければおごるよ?」

ちさと「んじゃねぇ…下着が欲しい。デザインは叶花の好みのを選んで♡」

叶花「…はぁ?それって、羞恥プレイって言わないかい?それに、あたしがちさとの3サイズ、判っちゃうだろうに…」

ちさと「あれ~、叶花は私の3サイズ位は知ってるハズなんだけどなぁ~?ど、言い返せる~?」

叶花「………判ったよ、選べばいいんでしょ、選べばっ」

ちさと「えへへ~っ♡」

【帰宅】

ちさと「あれ?まだ2人とも温泉から帰ってきてないみたいだね」

叶花「まぁ、じっくりとお風呂に浸かりたいんだろ。美肌の湯でもあるからな」

ちさと「そっかぁ。で、ノック式消しゴムの3つの点のミリ単位ってなぁに?」

叶花「1つ目は、丁度良い消しゴムの太さ。これより細いとすぐに折れるし、これより太いとミリ単位で消すのが難しいのが理由。ちなみに直径はピッタリ5mm」

ちさと「んと、定規。あ…本当にピッタリ過ぎる5mmだ~。これなら細かい所も消せるね」

叶花「2つ目は、リフィルがとにかく安いんだわ。ZEBRAやトンボ鉛筆のリフィルは値段が倍くらいだし、しかも体積も小さい」

ちさと「へぇ、何気に経済的なんだね~。高ければ良いって訳でもないんだぁ」

叶花「そ。そして3つ目は…ちさとが直接持ってみれば判るよ」

ちさと「うん。…あれ?何か異様に持ちやすいのは何故?」

叶花「STYLE FITの3色軸と太さが殆ど同じ。マイスターに至っては全く同じ太さなんだわ」

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ちさと「うわぁ、並べてみても差が判らない!えと、ノギス…」

叶花「ま、測ってみたら驚くぞ」

ちさと「え!?0.5mm単位で誤差を調べても全く同じで1cm!?」

叶花「そうゆうこと。全て統一規格にして、持ちやすさの違和感まで無くしちゃったんだなぁ。安いのに至高の逸品って言うのは、文房具好きにとって、これ以上の魅力は存在しない位までのインパクトを与えているんだわ。さすが、新製品情報がいきなり広がるだけのことがあるな」

【製品情報】

三菱鉛筆ノック式消しゴムE・KNOCK 定価:税抜き100円
グリップの太さ:10.0mm/消しゴムの太さ:5.0mm
長さ130.0mm
リフィル:ER-100PK・税抜き160円/長さ90.0mm×3本

【叶花】 自家用BOTについての見解とお詫び

先ずはお詫びです。

コメントを発生させているTwitterのBOTの元になってる、元々のプログラムも優秀な物だったのですが…、それをあたしの作ったソフトウェアで内包して、更におよそあり得ない設定を振ってしまったことで、とんでもないご迷惑をお掛けしてしまいました。本当に申し訳ございませんでしたm(_ _)m

当然のことながら、後で最高技術責任者のめぐみにこっぴどく怒られました…。実際に吐き出されたコメント数は(音楽再生情報を除いて)2014年4月2日19時48分~4月3日16:00の間に143回というとてつもない数であることを確認しました。これではコメントが大量に流れてしまって、他の方のコメントが読めなくなるのは当たり前です。

本格的に、さななねっとぷろじぇくと内で対策会議を開きまして、叶花(あたし)はCOO兼社長を辞任するギリギリまで話がもめました。あたし自身も引責辞任するべきかと考えてはいたのですが、沙奈(CEO兼会長)の言葉、

沙奈「辞める気だったら勝手に辞めても構わないけど、技術的に何も変わらないのだったら、社長がいなくなったってまた同じ騒ぎが発生するでしょう?それに、最高技術責任者のめぐみも、ちゃんとチェックしていなかったから、叶花が引責辞任ならばめぐみも同じことになるでしょう?」

確かに、あたしが辞めて逃げたところで何も変わりません。それどころか、責任転嫁の繰り返しにしかならないので、徹底的にソフトウェアの修正し直しに取り掛かることになりました。幸い、優しいマイミク様から「アカウントを分離すればいいんじゃない?」とご提案を頂き、実際に分離して動かすように設計をし直しました。

当然、設計のし直しの時点で、セキュリティの問題と、仲介しているWebサイトも重くなってしまっていた為、かなり荒くれた(殆ど喧嘩に近い)状態ではありながらも、現時点(4月4日07時00分)の段階では、ほぼセキュリティホールを埋め尽くして、パラメータもおおよそ幾つに割り振るかを、暫定的に決定する所までは至りました。

そこでパイロット版(第2版目)として、停止していたBOTを08時00分に再起動かけることに致しました。十分にウエイトをかけて、常識的な範囲で動くように90~180分に1回程度、もしそれでも埋まる率が高かったら180~270分までウエイトをかける計画です。

なお、180分と設定した場合は、1日に8回のコメントになります。当然、負荷の程度は人によって感じ方が違いますので、出来る限り幅広い範囲でご意見を頂きたくお願い申し上げます。

信頼と安全を第1に活動して参りますので、今後とも、さななねっとぷろじぇくとをご愛顧の程、よろしくお願い致します。

2014年4月4日 上原叶花

【真琴】 自家用BOTの危険性について <緊急>

先ず、BOTと言うことなので、つぶやく先はtwitterです。もちろん、文章の量がなければ成立しません。

ところが、twitter内で済めば問題はないのですが、FacebookやmixiなどのSNSにも全て文章が流れてしまいます。場合によってはつぶやきやメッセージで埋め尽くすという、ハイジャック的な事態に発展します。

もっとも、組み込み方が判らなければ、そんなに大量に文章は流出しないのですが、逆に考えれば仕組みさえ判ってしまえば、補助プログラムを巧妙に組み込むことも可能で、最悪の場合は1秒に1回という極端な事さえ可能になってしまいます。

真琴「パパ、何か見たことのないBOTがtwitterを占拠しているんだけど…何事?」

叶花「ん?クライアントをマシンにインストールしてみたのさ」

真琴「へぇ…外部クライアントだと、言葉の数が多いと有料になるけど、自家用ならばいくらでも配信出来るってことだよね?」

叶花「ああ、その通りさ。まさかそんなことが可能なのか?って疑いつつも、タスクマネージャーを見ながらファイルの動向を見たら…出来ちゃったって訳さ」

真琴「それって、データ量でHDDの空き領域を圧迫するんじゃない?」

叶花「…ま、最初はそうなる可能性を考えていたのだけど…、あくまでもテキストが基本だから、殆ど問題がないのさ」

真琴「…テキストファイルを見せて貰ってもいい?」

叶花「ああ、構わないよ。…大したことは書いてないんだけどな」

真琴「文章量は物凄いんだけど…データのサイズ自体は無視しても構わない程度…なのね」

叶花「最初は凄い物を見つけて、しかも訳がわからない文章だらけだったんだけど、セオリー通りに事を進めたら…あっという間に稼働しちゃったって訳。あまりにあっけなさ過ぎて、テストの必要もなかった程さ」

真琴「で、テストをしないで本文を処理させちゃったの?」

叶花「まぁ、結果的にはそうゆうことになった…」

真琴「…なんか、パパらしくない手法だね…。で、春休みの間ずっと泊まりこんでるちさとは…普通にベッドで眠ってるのね。こんなに派手なことをやってても起きないの?」

叶花「羨ましいくらい、あっという間に眠るし…何かしでかす時以外は朝まで目を覚まさない」

真琴「生活リズムが羨ましいほどしっかりしてるのね…」

叶花「ま、そんなとこ。あ、そうだ。明日…っていうか今日か。水族館にでもいくか?折角の春休みだし。途中は桜と菜の花がキレイに咲き誇ってるぞ」

真琴「…動物園でもいい?」

叶花「お、動物園に興味があるか。で、上野と多摩のどっちがいい?」

真琴「行くのなら多摩がいいけど…ちょっとうちからは遠いよね?」

叶花「そうでもないぞ?多摩モノレールが出来てからは、乗り換えも便利だし、結構時間短縮になるぞ?で、何が見たいのかい?」

真琴「アイアイ」

叶花「うわ…それはまた難易度の高い動物を…。大抵眠ってるし、そもそも夜行性だから、わざわざ暗室にしてることで見たことのない人は結構多いぞ~」

真琴「う~ん…じゃコアラとライオン」

叶花「お、それならいつでもOKだわ。どんな感じか写真を見てみるか?」

真琴「うん、見たい」

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叶花「ライオンはバスに乗るとこんなに近くに見られるぞ。面白そうだろ?」

真琴「へぇ、こんなに近づけるのね、面白そう」

叶花「ちなみにコアラはこんな感じ。撮影するのが大変だったなぁ」

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真琴「あ、寝顔もカワイイ♡ めぐちゃんとちさとがOK出したら行きたい~」

もし却下されたら、上野動物園でもいいぞ。これがパンダ。

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真琴「あ、これもカワイイ☆でも、何でこんないいアングルなの?」

叶花「超ぉ重たい望遠レンズを持っていったからなぁ…。望遠を活かすとこんなのも撮影出来るぞ。

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真琴「あ、サル山のお猿さんだ。でも…注意しないと見物客にウ○コを投げつけるから危険って書いてあるよね?」

叶花「あ、ウ○コって言えば、お土産で象のフンから作ったメモ用紙なるものも売ってるよ、繊維が十分に残ってるから、紙が漉けるのさ」

真琴「どっちがいいか迷う~!!」

叶花「もうちょっとすると、めぐみも起きてくるぞ?交渉してみればいいんでない?」

真琴「めぐちゃんてそんな早起きなの!?」

叶花「採点が残ってたら手伝い、終わってれば構築されたコンピューターシステムの管理さ。ま、採点は終わったけどな」

叶花「さて…tweeterの管理については、かなり注意を受けそうだな…。ま、自分が撒いた種だから仕方あるまい…」

真琴「めぐちゃんだったら「廃止」を選ぶか「抑制」を選ぶかのどっちだろ?」

叶花「まぁ…やってみたがってたから否定はしないだろうが、BOTがつぶやいた量を考えたら「何考えてるの!?」って怒るだろうなぁ…」

めぐちゃんの観察は、かなり適切だ。問題点を洗いだしたら、是正を迫るタイプだから…。さて、めぐちゃんが起きてきたらどうなるんだろう?

【めぐみ】 「取引先との重要な打ち合わせがあるんだけどインフルエンザで…」

去年の秋頃に身近で発生した実話を、ふと思い出したので書きます。

というのも、叶花が風邪(インフルエンザの可能性も?)で寝込んで隔離されていたので、こういうケースはどうなんだろう?と、総務と労働組合で叩き上げの就業管理(ついでに何故か?感染症にも)に詳しい叶花に聞いてみました。

めぐみ「かのかぁ…なぁんか部屋が暑いからエアコン入れてもいい?」

叶花「ん~、確かに機械の排熱で28℃を超えそうな勢いだからいいだろ」

めぐみ「うん、そうするね。で、何で28℃?」

叶花「ふぅむ、28℃のエビデンスか。思いつく限りでは3つあるぞ」

(1)人間が一番安定して過ごしやすい気温
(2)半袖着用等で温度調節が可能な限界値
(3)音声伝播が最も安定している温度調整

ってとこかな?老人ホームはこの3つが揃っているから、常時28℃に保たれているぞ。衛生的にもこれがお奨め」

めぐみ「ん?食事とかの細菌繁殖を抑えるには、もう少し低いほうが衛生的なような気がするけど?」

叶花「細菌は、振り撒かない限りはそうそうくっつかない。で、一番の細菌の温床は長袖のシャツだ」

めぐみ「それで28℃な訳ね。介護者は長袖を着て作業しないもんね」

叶花「その通り。ついでに言えば、年齢を重ねて衰えやすいのは1番目が歯で、その次が耳。音声伝播が良ければ、お互いの負担が減るだろう」

めぐみ「確かにそうだね。でも…何でそれだったら冬に風邪が流行るんだろ?結構気温が低いからウィルスが失活しそうだけど…」

叶花「インフルエンザなんかは典型的な冬の風物詩だもんな。でも、ウィルスは細菌と違ってちょいと特殊なんだわ」

めぐみ「確かに全くの別物なのは判るけど…そこまで違うものなの?」

叶花「およ、めぐみがそれを知らないとは珍しい。細菌は明らかに生物だけど、ウィルスは生物と物体の中間だ。その証拠に、細菌は自分で細胞分裂するけど、ウィルスはそれが出来ない。逆にウィルスは物体でもあるから結晶化するけど、細菌は結晶化しない」

めぐみ「どっちも目に見えないし、感染するものだから区別が難しいんだ」

叶花「いや、そうでもないぞ?例外はあるが…細菌はDNAとRNAの両方を持ってるけど、ウィルスはRNAのみだ」

めぐみ「だから、風邪本体には抗生物質や抗菌剤は効かないけど、細菌の二次感染の可能性を考えて処方される、って訳ね」

叶花「そうゆうこと。もっとも、タミフルやリレンザは直接効果がある珍しいケースだ」

めぐみ「インフルエンザは色々な意味で特別扱いなのねww」

叶花「比較的致死率が高くて、防御も難しいから仕方なかろう。ワクチンもリスクが大きいから、現在のところでは義務付けは不可能」

めぐみ「あ、そういえば…インフルエンザって言えば、去年身近にあった話なんだけど、取引先との大事な打ち合わせで席を外せないから、NSAIDs(解熱鎮痛剤)と風邪薬を強引に飲んで仕事に行っちゃった人がいるんだけど、それって平気なの?」

叶花「ふぅん…、インフルエンザにNSAIDsと総合感冒薬は禁忌なのだが、それ以前に、仮にマスクを着用してても駄目。って言うか、本人の意志でも会社の意向でも、それは明らかに違法だわ」

めぐみ「あらま…、やっぱり駄目なんだ」

叶花「本人がインフルエンザって判っていたならば、伝染された側から民事訴訟で損害賠償請求をされても文句は言えない。相手の医療費を負担するどころか、心身への苦痛に対しての代償は大きいぞ」

めぐみ「じゃあ、刑事責任はそこには存在…するんだよね?」

叶花「当然。最悪の場合は過失致傷罪だわ。そうでなくても、他にも色々と罪状がつくからシャレにならないわ」

めぐみ「もし会社がその認識不足で「その程度で休むな!取り引きに穴を開けたら会社的に困る!!」なんて言い出したら…?」

叶花「ん、これは判例にもいくつかあるから判りやすいな。悪化すれば当然、立派な労働災害。悪化の有無に関わらず、上司はクビだな。ついでに言えば、その実態が明らかになれば…というか、明らかになるような仕組みがあるのだが、社長も引責辞任を覚悟…だな。最悪の場合、会社組織の解散にもなるぞ」

めぐみ「うわぁ、罪が重っ!!」

叶花「「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」ってのがあってな、第18条(就業制限)に思いっきり抵触するんだわ。仮にその社員が診断書を届けて、会社が「そんなもの受け取っていない」とは言えない仕組みがあるのさ」

めぐみ「…どんな大企業でもあり得る?」

叶花「十分過ぎる位にあり得る。診察した医療機関は保健所を通じて都道府県に届け出をする義務があるし、当然会社にも通知される。この場合、病気理由で社員が減俸や左遷等の不利益を被ったら、会社側に勝ち目はナシ。もっともこの場合は「欠勤」ではなく「出勤停止」だ。但し、出勤停止とは言っても2種類あって、社員の自責による「処分」と、健康上の問題で不利益を被る「措置」の2種類がある。と、ちと難しいか?」

めぐみ「ん~、大体は掴めた。で、「処分」と「措置」の違いは?」

叶花「処分の場合は、当たり前だけど給料から出勤停止日数に相当する給与が引かれる。措置の場合は、誰も好んで会社に行かない訳ではないから給与は引かれない。まぁ、違う疾病でも、5日以上病気や怪我理由で出勤不可能な場合は「休職手当」として会社に行けなくても、その日数から割り出した固定給の6割はお給料は貰える」

めぐみ「へぇ~、そんな仕組みになってたんだ。ところで…その社員が、病気理由で出勤停止になったことで、取り引きに失敗した場合の損失は?」

叶花「そんなもん、1社員の責任には出来ないだろう。何百億円規模の入札であったとしても、その社員の責任は存在しない。もっとも、何らかの処分もしくは、それに該当する行為…左遷とかパワハラを受けることになって不服を申し立ててるのであれば、社会労務士やハローワークを通じて、厚生労働省まで持ち上げることが可能だから、何らかの取り引きが会社との間で合意しない限りは、自分から退職届を提出するなんて事だけはしちゃいけない。退職金が6割しか貰えないし、3ヶ月間はハローワークで失業給付の付く求職活動も出来ない(残り3ヶ月は、職が決まらない場合のみ失業給付金が支払われる)。ならば、何らかの便宜を図ってもらった上で「会社都合の退職」に切り替えてもらったほうが遥かに良い」

めぐみ「「会社都合の退職」ってなるとクビ…ってことだよね?」

叶花「うん。でもクビの理由次第では、そこまで悪くはない」

めぐみ「え?クビにも利点ってあるの?」

叶花「個人の責任を問われなければね。例えばのメリットは…」

(1)会社都合で、なおかつ明らかに会社責任を含めば、退職金は全額支給になる。場合によっては、労働災害を利用しないことを約束した上での、退職金の上乗せも存在する。
(2)ハローワークで、退職月から手当金が貰える(但し、就職活動のノルマをこなさなければ手当金は貰えない)。
(3)何ら問題を起こしていないのだから、履歴書に職歴を堂々と書ける。

おおよそこんな感じ。少々、カケヒキは大変だけどな」

めぐみ「労使間でちゃんと調整していればこんな面倒なことにならなかったのにね…」

叶花「上司が十分な社員研修とかの勉強をしなかった結果が、こうなるのさ。インフルエンザを含む、規模の大きくなりやすい感染症は、診断が出たらすぐに「出勤停止」を伝えるのが上司の役目。もちろん、何故停止をしなければ駄目なのか判らなければ、何のための上司だか…ってとこ」

めぐみ「それにしても…よくそんなカケヒキを役員・常務・社長相手に展開出来たね。普通だったら言い負かされるのが当たり前のような気がするんだけど?」

叶花「当たり前だ。自分どころか部下の勤怠まで隅々把握してたし、直近の上司あたりは、言っていること自体の重要性が判っていないから、部長あたりの勧告や無茶は、部下の作業の軽減のために断ったよ。もっとも、役員から直接仕事が回ってくる時点で、部長の存在意義は如何ほど?だよ」

めぐみ「なんか、結構な大口を叩いてるけど…それは叶花自信の実話?」

叶花「当然。嘘をついたって何の意味もない。ま、大口に見せておいて、実は「数」じゃなくて「品質」で稼いでいた、という寸法だ。これで売り上げが上がれば誰も文句は言うまい」

めぐみ「ま、方法の1つよね、それって。で、叶花の場合だったら部下が風邪を引いたらどうしてたの?」

叶花「安静にしてよく休めよ。もし、病名を伝えることにためらいがなければ、書類は準備しとくぞ、程度で終わり。もし、それが法定感染病と判った時点で「病欠」から「出勤停止」になるように準備をして待つのさ。部下だって、給料がガバッと減るのは嫌だろう?」

めぐみ「でも…それやっちゃうと欠勤が増えない?」

叶花「後で診断書と、出勤許可の書類を持ってきて下さい、な具合だし、後で理由さえ話せば無断欠勤はないぞ。もちろん、有給休暇は「日数さえ間違っていなければ」全て許可。有給休暇はどう使おうが社員の権利だから、理由も聞かないし、断りもしない。」

叶花の労務管理には、私には理解出来ない程、緻密に組み込まれている。多分、いつか私が就職する時は頼りにするでしょう。

そして、そんな綺麗事ばかりでは仕事が出来ない、と言う人間もいるでしょうが、コンプライアンスを踏みつけるような事が成立する時点で、叶花ならば、間違いなく内部告発をするでしょう。そもそも、コンプライアンスの成立しない職場は、実際のところ会社は社員の日常生活のことを何も判っていません。

それで平気で「使い捨て」るのですから、もう既に末期でしょう。

それはともかく…叶花がインフルエンザでないことが判明して良かったぁ。

【めぐみ】 消費税増税は、優れた「ウソ発見器」だった

2014.04.01の5%→8%の消費税増税は、実はそう困ったことばかりではありませんでした。

2014.03.28から、主要スーパーマーケットの殆ど、家電量販店の殆ど、コンビニエンスストアの殆ど、百円均一ショップの殆どを、品目を分類してリサーチ開始。

先ずは、誰でも判る増税前。どの店でも、レジには長蛇の列なことは直接出向かなくても容易に想像が可能でしょう。一部極端な客の中には、消耗品にも関わらず半年以上を一気に購入するケースも存在しました。

そして、2014.03.30の日曜日を最大として、すし詰め状態なだけではなく、それこそ物が飛ぶように売れていく光景は、一見の価値が有りました。もし、これが平時の光景であれば、どれだけ収益が出て「不景気って何ですか?」な状態でしょう。

しかし、その夢は「2014.04.01 00:00:00」で終了。

増税直後は、当然のようにどの店内も閑古鳥が鳴く状態は、きっと誰でも判ることでしょう。

でも…ここで調査を終わらせてしまったら、「さななねっとぷろじぇくと」がわざわざ、こんな面倒な調査・時間と面倒の両方を割いてませ調べるだけの意味はありません。

【調査結果:POSシステム】

どこのレジでも、00:00跨ぎの店では駆けこむように設定を変更していました。ところが、2014.03.30の時点では、小数点以下の端数を適切に変更していなかった為に、1~5円の値上げが既に発生していました。

例えば、あるディスカウントショップで、税込み\157-の商品を2つ購入した場合は、単純計算で157×2=\314でした。内税なのですからこれは当然の結果です。また「ジャストボックス」なる、1回の買い物で4円以下の端数であれば、1円玉をレジ脇から追加しても構わない、という店舗も存在しますが、この場合は客の支払う料金は、\310になります。

ところが、POSシステムを変えてしまい、更に外税を前提に価格調整をしていた場合は、(150×2)×1.05=\315になります。この時点で、1円の値上げになってしまいますが、問題はここからです。先ほど持ちだしたジャストボックスを使いたくても、残念ながら使えません(1円玉が1枚あった場合は、強引に加えられますが…さすがにやりすぎなので微妙…)。つまり、税抜き表示と、価格計算と、サービスプライスの利用が難しくなってしまった為に、増税前に実質5円の値上げになります。

【調査結果:月末及び年度末の売り上げ商戦】

家電量販店では、増税前を見込み比較的高額な商品を陳列・準備していました。当然、高額商品の場合は3%消費税が上がるだけでも、消費者の出費の量がかなり変わってしまう為に、こぞって購入に踏み切ります。しかし、いくら売れるからと言って、あまりに大量の商品をバックヤードにストックしておくのは、万が一の売れ残りを考えたら慎重にならざるを得ません。特に、年度末・月末の両方で収益をどこまで拡大出来るか?は、非常に大きな問題です。

とはいえ、売り切ればかりが発生したら店舗のイメージも悪くなってしまう為に、まあ仕方ない…でついで買いをする安価な商品も用意しておきます。ただ、どの家電量販店も戦略を少々見誤った為、ついで買いも在庫切れを発生させてしまう始末…。

実際に、2014.04.01に家電量販店のリサーチをしたところ、本来置いて無ければ困る商品が無い…どころか、店員もあまりも酷い閑古鳥の鳴き具合が故に、笑いながら歓談中。客を客と見ていません。本来、何らかの事情があっても、閑散時に購入する客こそが定番客であるにも関わらず、それを無視しているようであれば、その店に行く気も無くなります。

【検証結果:内税の末尾8円】

過激な価格競争の末に、1円でも安ければ客が来る!!(実際に来ますが…)が行き過ぎた結果、内税の間は、本来\400で売りたいものでも、集客を見込んで\398と、店頭価格で2円引きを行っていた訳ですが…「外税を加える前の価格」を明記することが義務付けられてしまった為に、正直な価格を書かざるを得なくなりました。

もっとも、外税5%であればさほど計算は難しくありません。ところが、外税8%になった途端に計算が非常に難しくなってしまうことを利用して、商品価格そのものをそれぞれ2~3円値上げして提示している店舗も存在しました。その疑念を払拭させたい、優良な店舗は「内税/外税の併記」を採用しています。

【検証結果:フェリカ・プリペイドを含むポイントカードの過剰発行】

この何れも、増税前ではポイント追加・還元を謳い、一気に採用幅を広げました。確かに、来店ポイントや価格のポイント還元は「価格の点」では消費者にとって助かるものですし、増税前はマスコミも、どこかからか連れてきたコンサルタントに語らせて「増税しても損にはなりませんよ」とアピール。

但し、デメリットについては一切語られることはありません。まずプリペイドであれば、金額が増えない限りはあまり得にはなりませんが、所詮使い捨てなので何らかの害になることは少ないでしょう。ところが、それ以外のポイントカードは、意識しないうちにその人の「重要な個人情報」「購入場所」「動向」「趣味・嗜好」などが筒抜けになっていることをご存知ですか?ある意味、GPS・フェリカついていないケータイのほうが遥かに安全です。例えば、毎朝朝食や新聞を購入するのに「ピッ」でも「どこの誰が何をどの店舗で何回購入したか?更に行動範囲や趣味嗜好は何か?」は、カードを発行した元はそれら全てのデータを持っています。マーケティングに活かすのは大いに結構ですが、解けない暗号は存在しない・全てにおいて善人であるという人間・完全な無欲というものは存在しません。

もし、あなたのデータが何らかの手段で漏洩してしまったら、あなただったらどうしますか?「あなたについての全て」が第三者に握られてしまうのですよ?マスコミに踊らされないで下さい。

【検証結果:最も正直な小売業はどれか?】

これで「ウソ発見器」の材料は揃いました。まず、およそ安くはありませんが、価格統制の行われている小売店は比較的正直です。

筆頭として、一部のコンビニエンスストアが挙げられます。

先ず、ローソンはクレジット機能や、ビデオレンタル店の会員証として使わない限りは「あなたについて」の情報は漏洩しません。PONTAカードは、店舗で手渡し発行の場合は、会員情報の提供は、あくまでも「任意」です。換金こそ出来ませんが、提携店での買い物には大いに役立つことでしょう。一部買えない商品(商品券・切手などの有価証券とタバコ)がありますが、1円でも支払って何かを買えば、来店ポイントとして1ポイント=1円の買い物相当として扱われます。また、一部の商品を除けば税抜き200円の買い物ごとに1ポイントの追加です。これはウソのつきようがないので、間違いなく正直者です。

ところが、セブン-イレブンとファミリーマートは、およそ正直者とは出来ません。

まず、NANAKOはセブンホールディングス各店もしくは提携店でお得に利用出来ますが、発行するに至るには、個人情報の開示を必然的に求めまれます。もっとも、ポイントを使わないのであればカード自体が何ら必要ではないことと、店舗が比較的に限られているので、さほど重大な問題になることはまず無いでしょう。

ところが、ファミリーマートに至っては「Tカード」つまり、TSUTAYAの会員証の所持がポイントを貯める前提となります。しかも会員になる為には、運転免許証もしくはパスポート(いずれも、国から発行された立派な身分証明書です)が、それのみで通用し、地方自治体で発行された保険証の場合は、公共料金の払込票(もしくは引き落とし通知)との併用で初めて効力を持つものとなります。しかも、提携先も非常に多く、どこから情報が拡散してしまっても不思議ではありません。

さて…次の正直者は、意外にも百円均一ショップだったりします。良くも悪くも(累進倍価である商品を除き)、全て値段は同じです。その商品が良いか悪いか、得か損かは各個人で判断すれば良いのです。明らかに欠陥商品であれば、返金・交換に応じます。

家電量販店のウソについては、上述の通りなので細かくは論じませんが、ヤマダ電機は会員証(スマホ・ケータイのフェリカのみ)を使わなければ何も得をしません。それどころか、提示がないと一部商品の店頭価格が有効になりません。…余程、顧客の個人情報が欲しいのですね。

また、意外な所に存在するウソは、医療機関(病院だけでなく、薬局も含む)です。ある意味、一番誰にも知られていない情報かもしれません。ここまで認知度が低いと嘘つきどころか「大嘘つき」です。先ず、診療報酬は2014.04.01から値上げになりました。消費税とは銘打っていませんが、消費税相当の値上げになっている為、呼称を変更した増税です。また、調剤薬局でも調剤点数が同様に引き上げられました。もちろん薬価もです。

つまり、医療・福祉に対してのサービス向上が、消費税増税の理由の1つであったにも関わらず、患者・利用者は本来必要である補助を十分に受け取ることが出来ません。また、年金受給や一時的に労働が出来ない患者に対しての対策は何ら変わっていません。これでは「自立支援って何ですか?」と政府が言い放ってしまったのと同じです。

そして1番の大嘘つきは、間違いなく日本国政府です。

【結論】

・金持ちは、3%上がった程度では大した痛みもないだろう
・貧乏病人は医者にかからずに家でじっとして悪化して死ね
・年金受給者や障害者や低所得者どもはとっとと死んでくれ

経済的な邪魔者を、間引いていくのが国益なんですね。ええ、全くその通りです。60歳を過ぎて定年退職したら、速やかにひっそり息を引き取るべきです。役に立たない障害者は、社会のゴミでしかないのだから、適切に処分されるべきです。低所得者は、病院という神聖な場所に立ち入ってはいけないのです。もちろん、投薬は金持ちの特権です。所得が低い人間は、社会的貢献度が著しく低いので、どうぞお好きな時にお亡くなり下さい。あ、出来る限りなる早いうちに。

文句があるのなら、自分自身に対して言って下さい。貴重な一票を使って、彼らの名前を書いたのは他の誰でもないあなたなのですから。

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